淡路島玉ねぎ

淡路島玉ねぎ

淡路島玉ねぎは、全国にその名を轟かせるブランドとなっている淡路島の特産品です。甘い、柔らかい、瑞々しいが特徴です。研究によれば、他の産地に比べて糖分が約10パーセント前後も高いこと、辛み成分であるピルビン酸が少ないことが判明しています。理由は、淡路島の風土が玉ねぎ作りに適しているからです。日照時間の長い瀬戸内海の気候が見事にマッチしているのです。特に春の収穫となる早生(わせ)の「新玉ねぎ」は、白くて瑞々しくて辛みが少なく、とても柔らかいので生でいただくのに最適です。炒めたり、煮たり、いろいろな料理にしても美味しいです。玉ねぎはビタミンB1の吸収を助けて、疲労回復やストレス解消、食欲不振にも効果があります。血液をサラサラにしたり、血栓の予防が期待できます。なお、新玉ねぎは、あまり日持ちがしません。1週間くらいが消費の目安となります。新玉ねぎの収穫が終わると、日持ちのする中生(なかて)、晩生(おくて)と順に収穫されていきます。

淡路島玉ねぎの歴史

玉ねぎのルーツは、中央アジアといわれており、古代エジプトの時代には貴重な栄養源として消費されていました。また、薬としても用いられていたといわれています。淡路島では、1888年(明治21年)に輸入した玉ねぎの種子を現在の南あわじ市賀集地域で試作したのがはじまりとされています。その後、試行錯誤して、創意工夫して、日々努力を重ねた結果、1920年(大正9年)ごろから販売に向けた生産が本格的にはじまりました。1923年(大正12年)に約12ヘクタールだった生産農地は、1940年(昭和15年)には1000ヘクタール以上で生産されるようになりました。戦後、淡路島に適した品種改良が行われました。1964年(昭和39年)には生産農地が3000ヘクタールを超えて、日本一の産地となりました。現在も、北海道、佐賀県に次ぐ全国3位の生産量を誇ります。2010年(平成22年)には「淡路島たまねぎ」の名称で地域団体商標を取得しました。淡路島が地域をあげてのブランド化に取り組んでいます。

淡路島玉ねぎで生まれた文化

玉ねぎ小屋

淡路島で収穫された中生(なかて)や晩生(おくて)の玉ねぎは、たまねぎ専用の家となる「玉ねぎ小屋」の中で束にして吊るされます。自然の風でゆっくりと乾燥させて熟成させることで、玉ねぎの甘みが増して、旨みが凝縮された玉ねぎとなります。

農民車

淡路島玉ねぎの運搬で活躍するのが農民車です。独特なフォルムが印象的な農業用の車両です。淡路島にある鉄工所が中古の部品で作るカスタムカーです。淡路島でも玉ねぎの生産が多い南部の地域で多く普及しています。