ウーバーが、淡路島でタクシー配車の実証実験を開始しました。淡路島でウーバーの配車アプリの端末を搭載したタクシーが登場します。ウーバーがタクシー会社と組んで実証実験を行うのは国内初となります。実証実験に参加するのは淡路島のタクシー会社9社の40台となります。実証実験の開催期間は2018年7月21日(土)から2019年3月31日(日)までとなります。現在、2019年12月31日(火)まで延長されています。
淡路島でウーバーのタクシー配車の実証実験を記念して、初回乗車が2500円割引になるプロモーションコード「tryuberawaji」がプレゼントされるキャンペーンが開催されています。開催期間は、7月21日(土)から12月31日(火)までとなります。Uberアプリに会員登録する際にプロモーションコードで「tryuberawaji」と入力すればキャンペーン利用できます。
利用客は、スマホでウーバーのアプリを操作します。タクシー配車のサービスを受けることができます。出発地と目的地の入力すると利用可能なタクシーが出てきます。場所、料金、時間などからタクシーを選んで配車を依頼します。料金はクレジットカード払いです。つまり、利用客はタクシーを選んで、出発地から乗り、目的地で降りるだけと非常にシンプルです。
淡路島の観光は、淡路島まで到着する1次交通は多様な手段がありました。しかし、淡路島に到着以降の2次交通が非常に脆弱でした。ウーバーのタクシー配車の実証実験により、淡路島の2次交通で利便性の向上につながります。特に日本語が話せない外国人観光客にとっては非常にメリットとなります。
ウーバー 淡路島でタクシー配車の実証実験の基本情報
- 配車区域:原則として淡路島で乗降車(島内で乗車、島外で降車は可能)
- 実証実験期間:2018年7月21日(土)~2019年12月31日(火)
- 参加タクシー会社:淡路島のタクシー会社9社
- 参加タクシー台数:淡路島のタクシー40台
- 利用対象者:淡路島に来島者および淡路島の住民
- キャンペーン:初回乗車2500円割引のコードプレゼント(7月21日~12月31日)
ウーバー 淡路島でタクシー配車の実証実験の内容
淡路島でのウーバーによるタクシー配車の実証実験は、兵庫県の淡路県民局が主体となります。淡路県民局が、タクシー業界との交渉やウーバーとの交渉を通じて、実証実験にこぎつけました。実証実験に参加するのは淡路島のタクシー会社9社の40台です。
今回は、ウーバーと淡路県民局、タクシー協会淡路部とのパートナーシップ契約による期限付きの実証実験となります。提供されるアプリは、東京や大阪、横浜で料理配達サービス「ウーバーイーツ」で使用されるアプリと同じ世界共通規格となります。
淡路県民局では、淡路島でのウーバーによるタクシー配車の実証実験の事業費として約320万円を計上しています。ウーバーのアプリを搭載したタブレットの導入が支援されます。ウーバーには利用状況の分析を依頼することになります。
淡路島でウーバーのタクシー利用で初回乗車2500円割引
淡路島でウーバーのタクシー配車の実証実験を記念して、期間限定で初回乗車が2500円割引になるプロモーションコード「tryuberawaji」がプレゼントされるキャンペーンが開催されます。
初回乗車2500円割引キャンペーンの開催期間は、7月21日(土)から12月31日(火)までとなります。タクシー利用で2500円割引となると、かなりの移動が無料となりますね。
なお、プロモーションコード「tryuberawaji」の利用方法は、「UBERアプリ」の会員登録をする際にプロモーションコードボタンを選択します。プロモーションコード欄に「tryuberawaji」と入力して完了ボタンを押すと、初回乗車が2500円まで無料となります。
淡路島でウーバーのタクシー配車アプリの利用方法
淡路島でウーバーのタクシー配車アプリの利用方法は、まずスマートフォンで配車アプリ「UBERアプリ」をダウンロードしてからの利用となります。配車アプリは、自分のスマートフォンで設定している言語での利用が可能です。
配車アプリで目的地を入力すると、利用できるタクシーとして、ドライバーと車両番号、見積もりの乗車料金と現在地までの到着時間が表示されます。選択するとタクシーの配車がスタートします。配車したタクシーの現在地はGPSにより自動的に表示されます。
タクシーが到着すると乗車するだけです。目的地は、事前に指定していますので、通常のタクシー利用で行う運転手に言葉で伝える必要はありません。
タクシーの移動中は現在位置をGPSによりリアルタイムで表示されます。土地勘がない観光客でも安心してタクシーに乗車できます。
目的地に到着したら降車するだけです。乗車料金の支払いは、配車アプリのクレジットカードでの精算となります。運転手に現金で支払う必要はありません。
乗車料金の領収書は、タクシーを降車してから登録メールに送付されます。通常のタクシー利用で行う運転手との余計なやりとりが発生しません。
つまり、配車アプリの利用客は、スマホで手続きをすると現在位置から乗車して目的地で降車するだけです。非常に便利なアプリです。日本語を話せない外国人にとっても非常に快適な手段です。これまでのタクシー利用が劇的に変わるかもしれませんね。
なお、ウーバーの配車アプリを端末を搭載したタクシーには、車体に専用のデザインが施されます。利用者がウーバーの配車アプリの対応車両を認識しやすくなります。
ウーバー 淡路島でタクシー配車の実証実験で式典
ウーバーが淡路島でタクシー配車の実証実験を開始するにあたり、初日となる7月21日(土)に淡路島の淡路夢舞台国際会議場で式典が開催されました。式典には、吉村淡路県民局長や池田兵庫県タクシー協会淡路島支部長が参加しました。
ウーバーでアジア太平洋地域のモビリティ事業を統括するアミット氏は「タクシー会社の収益最大化に貢献したい。淡路島の住民や国内外の観光客がストレスなく容易に移動できるようにしたい」とあいさつしました。
ウーバー 淡路島でタクシー配車の実証実験の背景
ウーバーが淡路島でタクシー配車の実証実験を開始した理由に、兵庫県をはじめ淡路島の地元自治体が配車サービスへの関心が高かったことを挙げています。背景には、淡路島が抱える2次交通の利便性の問題があります。
淡路島は、淡路島を訪れる1次交通として自動車、高速バス、高速船と3つの手段があります。淡路島を訪れた後の2次交通として自動車、路線バス、地元タクシーと3つの手段があります。
しかし、実際に淡路島を観光する交通手段は、ほとんどが自動車を利用しています。なぜなら、自動車以外は接続が不十分で、料金が不十分で、利便性が不十分だからです。
淡路島の2次交通として路線バスがあります。路線バスは、主要道路沿線の停車は問題がありません。しかし、超距離となれば乗車運賃がかさみます。主要路線沿線以外の観光では路線が無く移動できません。
淡路島の2次交通として地元タクシーがあります。地元タクシーは、出発地から目的地まで最短距離で移動してくれます。しかし、地元タクシー業者の電話番号を調べる必要があります。乗車運賃がどれくらい必要なのか見当がつきません。
この結果、淡路島を訪れる観光客は、路線バスでもなく地元タクシーでもなく自動車を選択してしまうのです。今後、淡路島で観光客を増やすためには、2次交通で自動車以外の交通手段を拡充する必要がありました。
また、観光地では外国人観光客(インバウンド)の獲得が注目されています。しかし、淡路島では、日本の観光客すら利用しない淡路島の2次交通で、外国人観光客の獲得はハードルが高く不可能でした。今後、外国人観光客を獲得するためには、多言語に対応した自動車以外の交通手段を拡充する必要がありました。
このような淡路島が抱える2次交通の利便性の問題を背景に、ウーバーの配車サービスへの関心が高まっていきました。淡路島が抱える2次交通の利便性の問題を解消するための一つの手段として考えられました。
ウーバーのアプリをダウンロードすれば、タクシー会社を探したり連絡したりする手間が無くなります。場所も時間も料金も事前に知らせてくれます。言語も50カ国に対応しています。既存のタクシーのシステムより格段に利便性が向上することになります。
つまり、ウーバーの配車システムは、淡路島の観光客の2次交通の利便性の向上のみならず、外国人観光客の獲得にもようやくPRできる門戸を開くことになるのです。
淡路島でウーバーによるタクシー配車の実証実験は、2022年度までの数値目標などを盛り込んだ「淡路島総合観光戦略」の一環で実施されることになりました。
ウーバー タクシー配車の実証実験の経緯
ウーバーの日本進出は2016年に遡ります、2016年5月から京都府京丹後市、2016年8月から北海道中頓別町で、ボランティアが運転する自家用車を使ったライドシェアの実証実験から始まりました。ライドシェアの足がかりを作ろうとしました。
しかし、日本ではウーバーのライドシェアの仕組みは「白タク行為」に該当するため、道路運送法に抵触してしまします。このために過疎地の限定的な導入に止まりライドシェア事業を拡大することができませんでした。
ウーバーが目を付けたのがデリバリー業界です。デリバリー業界が自前の料理だけを配達していることを逆手にとります。ライドシェアの強みを活かして自前で配達できない飲食店と提携して料理配達サービスを開始しました。「ウーバーイーツ」です。
ウーバーイーツは、2016年9月に東京の一部エリアで始まり、現在は東京23区に拡大しています。2017年11月から横浜市の一部エリア、2018年4月から大阪市の一部エリアと拡大しています。2018年中に京都市と神戸市でも展開する予定となっています。
今回の淡路島でのタクシー配車の実証実験により、本業のライドシェアはタクシー配車に特化というモデルにシフトチェンジしたのでしょう。今後、ウーバーの配車システムを有償提供というモデルでタクシー会社と組んだスキームで全国展開を目指すのでしょう。現在、都市部のタクシー会社20社以上と契約に向けて協議しているそうです。
ウーバーの概要
ウーバーは、米国のライドシェアサービスの大手企業です。スマートフォンのアプリを使って、低価格でドライバー付きの貸し切り自動車を予約できる配車サービスを提供しています。信頼できる移動手段をどこでもいつでもだれにでも提供することを企業理念として掲げています。
プロでなく一般人がドライバーとなり、自家用車を使って空き時間を使って乗客を運びます。このサービスは「ライドシェア」と呼ばれています。米国で2010年にサービスを開始して現在ではアメリカの主要な交通手段に成長しています。
ウーバーの配車アプリ「UBER」は、世界77カ国600以上の都市で利用されて50の言語に対応しています。月間7500万人、1日あたり1500万回の乗車の利用があります。2018年7月10日には、ウーバーの配車アプリによる移動数が100億回を突破しました。
淡路島の概要
淡路島は、兵庫県と徳島県に挟まれた瀬戸内海で最大の島です。日本の離島では、沖縄に次いで2番目に人口が多い島となります。日本最古の書物「古事記」の国生み神話では、伊弉諾尊(イザナギ)と伊弉冉尊(イザナミ)が日本で最初に造った島とされています。世界一の吊り橋「明石海峡大橋」、世界一のうずしお「鳴門の渦潮」で有名な観光地です。
淡路島の人口は、1960年代の21万人をピークに徐々に減少していき、現在では約4割減となる13万人にまで減少しています。本州の神戸市と明石海峡大橋で結ばれてから、観光地として脚光を浴び始めます。淡路島の立地が、大阪や神戸など関西の都市に近いためです。
淡路島では、人口減少をカバーするために、観光での交流人口の増加に注力しています。自家用車を使っての観光者数はかなり増加しましたが、自家用車以外の観光者数はあまり増加していません。移動手段として淡路島での公共交通機関がほとんど機能していないことがネックとなっています。
日本の観光者数はかなり増加しましたが、外国人の観光者数はあまり増加していません。自家用車を使わず公共交通機関を使い、日本語を話せないことから、淡路島では、日本の観光客以上にハードルが高くなっています。
淡路島の観光施策として今後の課題は、公共交通機関の利便性の向上と外国語の言語対応です。
ウーバー 淡路島で実証実験について関係者コメント
西村現内閣官房副長官(明石・淡路島選出)
国生み神話では、日本列島中、最初に創造した島とされる淡路島で、日本初となるコラボレーションを実現した実証実験を実施できることはとても喜ばしいことです。この画期的な取り組みが、淡路島の経済発展に貢献できること、そして、国生みの島にふさわしく、全国のモデルとなることを期待しています。
吉村淡路県民局長(兵庫県)
日本で最初に創られたとされる「日本のはじまり淡路島」において、世界で利用されている革新的なテクノロジーを導入する日本初の実証実験ができることを大変嬉しく思います。この取組みにより、海外や首都圏などより多くの方々が淡路島の豊かな歴史・文化、食、自然の魅力に触れていただけるものと期待しています。
ウーバーのチーフビジネスオフィサー
ウーバーのテクノロジーが、淡路島の交通環境のさらなる充実に寄与できることを大変嬉しく思っています。地元のタクシー会社や県民局の皆様と共に、力を合わせてこの日本初となる取り組みを拡充していきたいと思います。
淡路島で実証実験など2次交通の利便性向上の施策
電気自動車の実証実験
淡路島の2次交通の利便性の向上では、電気自動車のレンタカー「あわモビレンタカー」の実証実験が今年2018年4月から開始されています。兵庫県淡路県民局と淡路島観光協会が計画しました。洲本市と淡路市にあるレンタカー業者3社が日産リーフ4台をリースします。
レンタカーの料金は税抜きで6時間まで4000円、12時間5000円、24時間6000円となります。電気自動車のため、最長約400キロの走行可能でガソリン代は不要となります。外国人観光客を想定して、日本語、英語、中国語、韓国語に対応した多言語カーナビゲーションを搭載しています。
高速船の社会実験
淡路島の2次交通の利便性の向上では、兵庫県洲本市の洲本港と大阪府岬町の深日港を結ぶ「深日洲本ライナー」の社会実験が7月1日(日)から来年2月28日(木)までの8カ月間で開催されます。
「大阪湾南回りルート」の実現で、淡路島と大阪を結ぶ広域型サイクル・ツーリズムとして、「アワイチ」を利用するサイクリストの需要が期待されています。昨年に続き2度目の実験で夏季と冬季の旅客需要や採算性を調査します。
淡路島バス乗り放題「高速バス往復と路線バスフリー」
5月7日(月)から来年1月31日(木)まで、淡路島の島内バス乗り放題に高速バス往復券が付いた全社共通のフリー切符が販売されています。神戸淡路鳴門道全通20周年と兵庫県政150年の記念企画となります。これまで淡路島のバス旅は乗り換えや乗車料金に難がありましたが、乗り放題と往復券の共通フリー切符により、淡路島のバス旅が大変便利でお得になります。
北部に到着する「北コース」と南部に到着する「南コース」の2種類があります。「北コース」のチケット価格は、1日フリー券が3700円、2日フリー券が4500円、「南コース」のチケット価格は、1日フリー券が4500円、2日フリー券が5300円となります。両コースとも淡路島の主要地域を走る路線バス全線が乗り放題で利用できることから、淡路島でピンポイントの観光地巡りも安く便利に行えます。
淡路島カーシェア「タイムズ カー プラス」
淡路島の2次交通の利便性の向上では、駐車場のタイムズ24が運営するカーシェアリング「タイムズカープラス」が今年2018年3月から洲本市でオープンしました。タイムズカープラスは、初期費用1550円に、月額基本料金1030円(無料利用料金)と利用料金(ショート料金206円/15分、パック料金4020円/6時間など)が必要となります。カーシェアは、一般的に使用頻度が高ければレンタカーより断然安いといわれています。
淡路島へのアクセス
淡路島は離島ですが、本州とは明石海峡大橋で結ばれています。四国とは大鳴門橋で結ばれています。自動車や二輪車で上陸することが可能です。本州と淡路島を結ぶ高速船が就航しています。
ただし、淡路島には飛行機が発着する空港と、新幹線と電車が停車する駅がありません。飛行機や新幹線、電車の場合は、途中で高速バスに乗り換える必要があります。
淡路島へアクセスする場合の交通手段と所要時間と料金価格をまとめました。
淡路島観光おすすめスポット46選
淡路島は、兵庫県にある瀬戸内海で最大の島で観光地として人気の観光地です。古いの歴史と豊かな自然と美味しいグルメがおすすめです。世界一の明石海峡大橋と世界一の鳴門海峡の渦潮の絶景を眺められます。
ご当地グルメとして、淡路島バーガーと淡路島牛丼、淡路島生しらす丼が人気です。花の名所として、淡路島国営明石海峡公園とあわじ花さじきが人気です。遊びとしてイングランドの丘やONOKOROが人気です。
日本最古の神社である伊弉諾神宮と日本三大鳥居のおのころ島神社があります。最近は、キティちゃんレストラン「ハローキティスマイル」、クレヨンしんちゃんアスレチック「アドベンチャーパーク」が注目です。
淡路島観光でおすすめスポット46選をご紹介します。