「本朝廿四孝」が上演されます。淡路島にある人形芝居の劇場「淡路人形座」で、諏訪湖の白狐伝説として、八重垣姫が狐に導かれて凍った諏訪湖を渡るという物語「奥庭狐火の段」となります。
八重垣姫は、歌舞伎において雪姫「祇園祭礼信仰記」、時姫「鎌倉三代記」と合わせて「三姫」と呼ばれています。赤い衣装を身につけた典型的な姫君役「赤姫」で非常に表現が難しい難役とされます。
「本朝廿四孝」の開催期間は、2024年5月の特定日です。上演時間は11時10分、13時30分です。入場料金は大人1800円、中高生1300円、小学生1000円、幼児300円です。
本朝廿四孝 奥庭狐火の段
2024年5月の特定日です。上演時間は11時10分からと13時30分の1日2回公演で、兵庫県南あわじ市にある人形芝居の劇場「淡路人形座」で「本朝廿四孝 奥庭狐火の段」が上演されます。
5月の上演日程は、2024年5月9日(木)、10日(金)、11日(土)、12日(日)、13日(月)、14日(火)、24日(金)、25日(土)、26日(日)、27日(月)、28日(火)となります。
- 淡路人形座 公式ホームページ:上演スケジュール
「本朝廿四孝」は、諏訪湖の白狐伝説として有名な逸話で、姫が狐に導かれて凍った諏訪湖を渡る物語です。八重垣姫は、赤い衣装を身につけた典型的な姫君役「赤姫」で表現力が必要な難役です。
「本朝廿四孝」に登場する八重垣姫は、歌舞伎において雪姫「祇園祭礼信仰記」、時姫「鎌倉三代記」と合わせて「三姫」と呼ばれています。奇想天外な魅力にあふれる演目となります。
「本朝廿四孝 奥庭狐火の段」のあらすじは以下のとおりです。
越後の武将上杉謙信の娘八重垣姫と甲斐の武将武田信玄の息子勝頼は、足利将軍の仲介で婚約していました。ところが将軍が暗殺され、両家に疑いがかかり、犯人を見つけ出せなかったために、勝頼は切腹を命じられてしまいます。
悲しみに暮れる八重垣姫でしたが、死んだのは偽者で、本物の勝頼は花作りに身をやつして生きていたことを知ります。しかし父謙信も、その秘密を知り、勝頼に刺客を差し向けるのでした。
八重垣姫はそのことを勝頼に知らせようとしますが、女の足では刺客に追いつけず、諏訪湖は凍っているため船を出すこともできません。
そこで奥御殿にまつった諏訪明神の力が宿る兜にお祈りすると、不思議な事に狐が現れます。八重垣姫は兜を手にして、ここかしこに燃え立つ狐火を力に、勝頼のもとへと急ぐのでした。
淡路人形座
淡路人形座の上演内容は、淡路人形浄瑠璃と呼ばれる人形芝居です。国の重要無形民俗文化財に指定されます。淡路島で五百年の歴史を誇ります。人形・太夫・三味線が一体となった総合芸術です。
ジャンルでは時代物が得意です。早替わり、道具返し、衣裳山など淡路島独自の演出が特徴です。演技は派手でケレン味が尊ばれています。人形芝居本来の雰囲気を残した外題も数多くあります。
入場料金は、大人1800円、中高生1300円、小学生1000円、幼児300円です。上演時間は、11時10分、13時30分の1日2回公演です。所要時間は、約45分です。
なお、淡路人形浄瑠璃は約500年以上の歴史がある人形芝居です。全国各地に人形芝居を伝えて、日本の演芸史で大きな役割を果たしてきました。「文楽」を創始した植村文楽軒は淡路島出身です。
淡路人形座では、伝統を守り続けながら活動しています。後継者団体への指導、全国の人形芝居保存会への協力など、人形浄瑠璃の普及・発展に尽力しています。国内外で高い評価を得ています。
詳細・基本情報
- 公演期間:2024年5月9日(木)、10日(金)、11日(土)、12日(日)、13日(月)、14日(火)、24日(金)、25日(土)、26日(日)、27日(月)、28日(火)
- 上演時間:11:10~、13:30~
- 住所:〒656-0501 兵庫県南あわじ市福良甲1528-1
- 電話:0799-52-0260
- 公式サイト:https://awajiningyoza.com/
- 定休日:水曜日
- 入場料金:大人1800円、中高生1300円、小学生1000円、幼児300円
- 座席数:179席
- 駐車場:約100台(道の駅福良駐車場)
- アクセス:神戸淡路鳴門自動車道 西淡三原IC・淡路島南ICから車で約15分