淡路島に淡路島なるとオレンジの香りのする自動販売機が登場します。2020年3月25日(水)から、兵庫県南あわじ市の農畜水産物直売所「美菜恋来屋(みなこいこいや)」に設置されました。
今後、4月中をめどに淡路島の公園など島内10カ所に設置される予定です。地域活性化の一環として、淡路島の特産品である「淡路島なるとオレンジ」をPRするために製造されました。
ダイドードリンコ株式会社(本社:大阪市北区)は、自動販売機(以下、自販機)による地域活性化策として、兵庫県南あわじ市の農畜水産物直売所である「美菜恋来屋(みなこいこいや)」に「”淡路島なるとオレンジ”の香りを届ける自動販売機」を3月25日(水)に設置しました。
これは、生産者の高齢化などにより生産量が年々減少し、絶滅の危機に直面している淡路島原産・固有の柑橘類である”淡路島なるとオレンジ”を自販機で復活させたいという思いから実現したもので、外観は”淡路島なるとオレンジ”をモチーフにしたオリジナルラッピングを施し、自販機の芳香機(ほうこうき)にあるボタンを押すと噴霧される”淡路島なるとオレンジ”の香りをお楽しみいただけます。訪れる方々に”淡路島なるとオレンジ”を身近に感じていただけるものと期待しております。
今後も当社では、自販機をご利用されるお客様に、飲料を購入する以外の楽しみを提供することで、地域の活性化に貢献してまいります。
ダイドードリンコ株式会社は、淡路島固有の柑橘ナルトのPRに取り組む兵庫県の洲本農林水産振興事務所、研究に取り組む吉備国際大学の農学部と共同で、ボタンを押すとナルトの香りが出てくる自動販売機を開発・製造しました。
香りが出る自販機の外観は、淡路島なるとオレンジをモチーフにしたオリジナルのラッピングです。全面にパッケージ印刷が施されています。遠くからも淡路島なるとオレンジが認識できます。
オレンジ、葉っぱの緑、海の青の配色で、兵庫県のハワイと称される淡路島らしいデザインです。
小銭の投入口の下に、香りが出る芳香機があります。黒色で四角のスイッチを1秒から2秒押します。
噴出機から淡路島なるとオレンジの香りが噴霧されます。 噴出機の銀色の丸いノズルの穴から淡路島なるとオレンジの香りが噴霧されます。 数秒すると周囲が淡路島なるとオレンジの香りに包まれます。
淡路島なるとオレンジは、グレープオレンジのような香り、油の酸化した臭いが混合した特有の香りがします。独特で記憶に残りやすい匂いです。香りは無料で利用できます。
商品の購入にかかわらず何度でも香りを体験できる仕様となっています。
ダイドードリンコでは、これまで傘を貸し出す「レンタルアンブレラ」、「おしゃべり自販機」などユニークな自販機などを開発してきました。
自販機を地域に密着する「お店」という認識で、飲料の提供をはじめ、地域活性化にも積極的に取り組んでいます。社会貢献活動の取り組みへの一環となります。
今回の淡路島なるとオレンジの香りの出る自販機では、淡路島なるとオレンジの復活を支援します。
香りが出る自販機は、2016年の兵庫県多可町に6台設置されたラベンダーの香りがでる自販機に続く第二弾となります。
淡路島なるとオレンジは、古来より淡路島の原産で固有種の柑橘類となります。生産者の減少や高齢化などで生産量が年々減少して、絶滅の危機に直面していました。幻の柑橘といわれています。
淡路島なるとオレンジの生産は、約300年前の江戸時代に発見されたことが始まりです。最盛期の1950年前後には淡路島全体で約200ヘクタールの栽培面積がありました。
改良がされないままの状態から、酸っぱさと種の多さが敬遠されるようになりました。現在では、栽培面積があり10ヘクタール以下に激減しています。
ほとんど原種の状態の淡路島なるとオレンジは、現代の栽培種にはない味や香りを持つと近年になって再評価されています。
兵庫県の洲本農林水産振興事務所をはじめ、淡路島の飲食店などで組織される食のブランド「淡路島」推進協議会が、特産品「淡路島なるとオレンジ」を復活させるためにプロジェクトを展開しています。
2018年に「鳴門オレンジ」など様々な名称だった名前をブランド化するために、「淡路島なるとオレンジ」に統一しました。現在は淡路島の約10軒の農家が栽培しています。
「淡路島なるとオレンジ」の爽やかな酸味とほろ苦さに加えて濃厚な香りなど、独特の味わいを活かした様々なグルメやスイーツ、土産などが誕生しています。
香りの出る自動販売機では、春から夏までが収穫シーズンとなる淡路島なるとオレンジを、1年を通じて香りを認知してもらうことで、淡路島の特産品をPRすることにしています。
南あわじ市の美菜恋来屋(みなこいこいや)をはじめ、洲本市のウェルネスパーク五色、淡路市の淡路佐野運動公園、南あわじ市の吉備国際大学などに設置されています。