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淡路島の巨大観音像が解体撤去 高さ100メートルの「世界平和大観音像」

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淡路島の巨大観音像が解体されて撤去されることが決定しました。国の財務省近畿財務局が2020年4月1日に2022年度までに巨大観音像を含めてを周辺施設を解体撤去することを発表しました。

淡路島の大観音像 22年度までの解体撤去決まる

兵庫県淡路市釜口で放置状態となっている高さ約100メートル(台座を含む)のコンクリート製「世界平和大観音像」と周辺の建物について、財務省近畿財務局は1日、2022年度までに解体撤去すると発表した。

観音像は1983年に完成。88年に所有する同市出身の男性が亡くなり、相続した家族も死亡したため、06年から所有者不在となった。荒廃が進み、14、18年に像の外壁の一部が落下。今年2月には内部に侵入した男性が像の展望台に上り、飛び降り自殺した。地元住民からは、不安を訴える声が上がっていた。

大阪家庭裁判所は11年に相続財産管理人を選任し、18年に相続人が存在しないことが確定。債務などの清算が終わったことなどから、民法の規定に基づき3月30日に国の所有となった。

土地は約1万9千平方メートル。老朽化が進む建物は、山門と十重の塔を20年度中に、観音像は21、22年度にかけて解体撤去する。更地にした後は売却を目指し、淡路市などに再利用を働き掛けるという。

巨大観音像は、淡路島北東部の兵庫県淡路市釜口で海岸近くの高台に建設された高さ約100メートルのコンクリート製です。地元出身の実業家が1977年に建立して1982年に竣工しました。

大阪湾の方角で海を向いています。通称「世界平和大観音像」と呼ばれていました。1983年から「日本最大の仏像」をキャッチフレーズとして民間の観光施設としてオープンしました。

建造当時は世界最大の像として話題となりました。地元の住民からが淡路島のランドマークとして騒がれていました。オープン当初は多い日で1日二千人が訪れる人気の観光スポットでした。

高さ100メートルの巨大観音像は、高さ約80メートルの観音像本体と高さ20メートルで5階建ての台座ビルとで構成されます。現在でも、高さ120メートルの牛久大仏に続く日本2位の高さです。

台座ビルは展示施設として、クラシックカーを展示する交通博物館、豊清山平和観音寺の本尊、近代絵画美術館、近代陶芸美術館および時計博物館、展望レストラン、民族博物館などがありました。

観音像本体は展望施設として、首の下部分に展望台が設けられていました。エレベータで昇れました。大阪湾の絶景が望めました。

この他、高さ40メートルの十重の塔、自由の女神像のレプリカ、五百羅漢像、蒸気機関車D51、大きな山門などが設置されていました。

1988年に所有者の淡路市出身の男性が死亡しました。相続した家族の死亡により、2006年に閉鎖されました。以降、親族間で相続の調整がつかないまま、所有者不在で放置されていました。

現地はフェンスなどで閉鎖された状態となっています。親族間で相続の調整がつかないまま、2011年に大阪家庭裁判所が相続財産管理人を選任して財産整理の手続きを進めていました。

2018年に相続人が存在しないことを確定しました。債務など清算が完了しました。

民法の規定に基づき2020年3月30日に、敷地面積で約1万9000方メートルの土地を含めて建物全体が国の所有となりました。

この間、2014年8月と2018年9月に観音像の外壁の一部が落下する事件が起こっています。

外壁モルタルの損傷箇所は、地上70メートル付近で横約2メートルと縦約1メートルの四方、地上60メートル付近で横約2メートルと縦約2メートルの四方となっています。

2020年2月には観音像の内部に侵入した男性が像の展望台から飛び降りする事件が起こっています。

近年は一部コンクリート製の壁が剥離して落下したり、不法侵入などの恐れもあることから、周辺住民から不安の声が上がっていました。

財務省近畿財務局の計画では、入札により解体業者を決定して、2022年度に撤去を完了させる予定です。現在のところ、費用は未定となっています。

山門と十重の塔が2020年度までに、観音像は2021年度と2022年度にかけて解体撤去される予定です。更地にして売却を目指します。淡路市などと地元の再利用について連携する予定です。

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淡路島観光アワタビ
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