淡路島でコアラに会えます。淡路島の動物の顔ともいえる存在で20年以上愛され続けています。自然豊かな環境で飼育されていることから、元気で長生きをすることが特徴です。
コアラが飼育されているのは、兵庫県南あわじ市にある農業公園「淡路ファームパーク イングランドの丘」のコアラ館という施設です。現在は4匹のコアラがいます。
特技として、究極のリラックスできる寝相「エアD」を披露できます。ゾンビのような重低音の鳴き声「Dボイス」を披露できます。日本のコアラで長寿ワンツーを独占しています。
なお、国内最高齢のコアラ「ひかり」は、2020年2月1日に23年の天寿を全うして安らかに息を引き取りしました。全国のたくさんの方から可愛がっていただいたコアラです。
淡路島コアラの基本情報
- 場所:イングランドの丘 コアラ館
- 住所:〒656-0443 兵庫県南あわじ市八木養宜上1401
- 電話:0799-43-2626
- 公式サイト:https://www.england-hill.com/
- 開園時間
3月~10月:9:00~17:00(平日)、9:00~17:30(土日祝)
11月:9:00~17:00(毎日)、12月~2月:10:00~17:00(毎日) - 入園料金:大人800円、子供400円
- コアラの数:5匹
- おすすめ見学時間:11:30分頃のエサ交換
淡路島コアラの特徴
淡路島のコアラは、南方系のコアラとなります。日本では、淡路島の淡路ファームパーク イングランドの丘と大阪の天王寺動物園でしか飼育されていません。
コアラは、神経質で縄張り意識も強いです。淡路島のコアラ5匹は別々の部屋で展示しています。
コアラは、偏食です。ユーカリの葉しか食べません。ユーカリの葉は栄養が乏しく、コアラは常にエネルギー不足となっています。
コアラは、日中のほとんどを寝て過ごします。一日18時間から20時間は睡眠です。エネルギー不足のために起きてるときも活発に動きません。
淡路島コアラでおすすめ時間帯
淡路島のコアラは、一日の18時間から20時間は寝て過ごしています。起きて動いているコアラを見るおすすめの時間帯は、エサ交換の時間となる11時30分頃となります。
他に、起きて動いているコアラを見るおすすめの時間帯は、朝方と夕方の薄暗い時間帯となります。
淡路島コアラのプロフィール
淡路島のコアラは4匹います。木の上で1日の18時間を寝て過ごします。ユーカリしか食べません。淡路島で飼育される個性的な5匹のコアラのプロフィールは以下になります。
だいちくん
だいちくんは、2013年8月生まれのオスのコアラです。コアラ館では最年少のコアラです。若さからかコアラの中では一番良く動き回ります。食欲旺盛でマイペースな性格です。
コアラの寝相の動画により「エアD」としてネットで話題となりました。太い枝に腰掛けて、一切の枝を掴まず、前脚も後脚もブラブラさせた状態でバランスを保って爆睡している姿になります。
背中とお尻だけで体を支えるバランス芸で、空中に浮いて寝る「だいち」から「エアD」と命名されました。「エアD」暦も2年、完成度が増しています。雰囲気も体型もどっしりした男の子です。
8月18日に、だいちくんは5歳の誕生日を迎えました。だいちくんの誕生日では、コアラ館でだいちくんに関して飼育員がお話してくれるキーパーズトークと、誕生日限定デザインの缶バッヂが配布されました。
キーパーズトークの途中で、だいちくんには大きめのユーカリをプレゼントされました。普段と変わらず、食いつきも良く満足気な表情をお客さんに振りまいていました。
誕生日限定デザインの缶バッヂは50個です。全部でシークレットを含めて3種類ありました。シークレットは、だいちの1歳の頃の写真で限定3個だけ作成されています。
だいちくんは、今年に入って究極の寝相が大変反響を呼び話題となりました。だいちくん目的に遠方からイングランドの丘に来園されるファンのお客様もかなり増加しています。
ゆうきくん
ゆうきくんは、2009年6月生まれのオスのコアラです。手足が長くモデル体型です。綺麗なピンク色の唇に南国系で、コアラ館で一番のイケメンといわれています。第7回動物アイドル選抜選挙では、コアラ代表として参加して、見事に第2位に輝いています。
コアラの鳴き声の動画により「デスボイス」としてネット話題になりました。「考えるポーズ」を取りながら背中が丸く縮めて寝ている姿がとても可愛いことが評価されたようです。
基本的に穏やかでボーっとしていることの多いクールで物静かな男の子です。食いしん坊でどの種類のユーカリも好き嫌いせず食べています。若いので今後の繁殖に期待がかかっています。
みどりちゃん
みどりは、1997年2月生まれのメスのコアラです。国内最高齢の23歳です。
オーストラリアの西オーストラリア州のヤンチャップ国立公園で生まれました。兵庫県と姉妹提携しています。2003年に寄贈されたコアラです。日本のコアラで長寿トップです。
コアラ館で一番のキレイ好きといわれています。マイペースかつ好奇心旺盛な性格です。
園内一のグルメが長寿の秘訣です。自力で木の上ったり下りたりできるので、他の若いコアラと同じぐらいの高さの約1.2メートルの止まり木で飼育されています。
のぞみちゃん
のぞみは、2008年3月生まれのメスのコアラです。甘えん坊でしょっちゅう飼育員に手を伸ばしてきます。少し小柄です。細くて長い毛を持っておりブラッシングが必要です。
右ひざをかじるくせがあり、右ひざの毛がカピカピになります。オーストラリアで、親コアラとはぐれて、人の手で育てられたために、人に慣れており、抱っこを求めてきます。
天寿を全うしたコアラ
国内最高齢となって天寿を全うしたコアラとして「ひかりちゃん」と「みなみちゃん」がいました。
ひかりちゃん
2020年2月1日に、国内最高齢のコアラ「ひかり」は23年の天寿を全うして安らかに息を引き取りしました。全国のたくさんの方から可愛がっていただいたコアラです。
ひかりは、1997年2月生まれのメスのコアラです。日本のコアラで長寿トップ2でした。少々出っ歯とフサフサの毛はチャームポイントで活発で男勝りな性格でした。
老化による筋力低下で木から落ちないように、止まり木の高さを約40センチと低くして飼育されていました。前足の指が曲がってきて運動量が減り、飼育員が指をマッサージしていました。
コアラの平均寿命は約15歳とされて23歳は人間で110歳以上にあたります。誕生日当日の日付が変わった直後の午前0時1分ごろに動きが止まったとされます。
8月24日に、コアラ館でお別れセレモニーが行われました。南あわじ市の守本市長やイングランドの丘の関係者をはじめ、来場者が祭壇にユーカリの葉を献花して、人気者の大往生を惜しみました。
4月5日まで、コアラ館の入口に「ひかり」の写真パネル、ユーカリの葉の献花、追悼メッセージを書き込むためのボードが設置されます。
みなみちゃん
2018年8月5日に、国内最高齢のコアラ「みなみ」は22年の天寿を全うして安らかに息を引き取りしました。全国のたくさんの方から可愛がっていただいたコアラです。
8月15日に、コアラ館でお別れセレモニーが行われました。南あわじ市の守本市長やイングランドの丘の関係者をはじめ、来場者が祭壇にユーカリの葉を献花して、人気者の大往生を惜しみました。
8月末まで、コアラ館の入口に「みなみ」の写真パネルとメッセージを「みなみ」に送る言葉を書き込むための追悼メッセージボードが設けられます。
みなみは、1997月2月生まれのメスのコアラでした。人間の年齢では110歳くらいでした。毎日、木にしがみついたり、マットにうつぶせになったり、ユーカリをたくさん食べて、たくさん寝て過ごしていました。
淡路島コアラの特技
淡路島のコアラは特技を持っています。寝相と鳴き声と長寿となります。
究極の寝相「エアD」
淡路島のコアラの「だいちくん」は、究極の寝相「エアD」を完成させたコアラです。「エアD」は、太い枝に腰掛けて、一切の枝を掴まず、前脚も後脚もブラブラさせた状態でバランスを保って爆睡する姿のことです。
通常、コアラは前脚か後脚で木の枝や幹を掴んで眠ります。木で寄りかかって睡眠をとるコアラとしては、究極にリラックスさせた寝相といえるでしょう。
「エアD」は空中に浮かんでいるように寝ている「だいちくん」の寝相から名付けられました。背中とお尻だけで体を支えるバランス芸といえるでしょう。「エアD」暦も2年となり、完成度が増しています。
エアDは、2016年4月に発見されました。当時2歳のコアラの「だいちくん」が、無防備丸出しの寝相を段階を経て「エアD」までの進化形態を披露しました。
第一形態は、後脚の片方のみをダラリと降ろした寝相です。リラックスしています。
第二形態は、後脚の両方をダラリと降ろした寝相です。さらにリラックスしています。
第三形態は、後脚に続き前脚の掴まりを離した寝相です。もっとリラックスしています。
その後、「エアD」をお目にかかれませんでしたが、2018年6月4日に飼育員さんが再び「エアD」を発見して撮影しました。それが完成度の高まった「エアD」です。
第四形態は、後脚と前脚の両方をダラリと降ろした寝相です。究極にリラックスしています。
「だいちくん」の寝相「エアD」の写真をイングランドの丘のスタッフ公式ツイッターで「一切の枝を掴まずにバランスを保ちながら爆睡する、だいちくんだけができる究極の寝方「エアD」が久々に観れたので今日はいい事がありそうです」と投稿しました。に2万件近くの「いいね」を獲得しました。
エアDは、あまり周囲を気にしないマイペースの「だいちくん」の性格だからできる芸当です。
これまで、コアラを見学しるために訪れた観光客は、コアラが寝ているとガッカリしていました。コアラは一日の大半を寝て過ごすことから止むを得ないのですが、これからは「だいちくん」の寝相「エアD」の誕生により、コアラの寝ている姿にも興味を持ってもらえるようになりそうです。
鳴き声「Dボイス」
淡路島のコアラの「ゆうきくん」は、泣き声「デスボイス」を持つコアラです。デスボイスは、飼育員が答えづらいコアラの質問「どんな声で鳴きますか?」に対して、ゆうきくんの動画撮影をした際の泣き声です。
「ゆうきくん」の泣き声「デスボイス」の動画をイングランドの丘のスタッフ公式ツイッターで「なんとも表現しにくいオスの鳴き声、動画を用意したのでご覧ください。」と投稿しました。
動画は、公開約6日間で約20万回余りの再生、約7000件以上の「いいね」を獲得しました。
ネットでは、デスボイス、ゾンビっぽい、ゲップみたい、バケモノみたい、猛獣みたい、重低音な声など様々なコメントが寄せられました。
コアラが鳴くことに対する驚きと、風貌とはかけ離れた泣き声だったことからの反響です。コアラの声は、なかなか普段では聞けない声となります。
コアラの飼育員にとって一番答えづらい質問は「どんな声で鳴きますか?」かもしれません。
なんとも表現しにくいオスの鳴き声、動画を用意したのでご覧ください。
※繁殖期の発情したメス(左上)はオスの声に対して激しく反応するのでお見合いさせるサインになります。#いきものウィーク #まめちしき pic.twitter.com/ccbttrvTcq— イングランドの丘動物スタッフ【公式】 (@englandhill_zoo) 2018年4月18日
文字で表現すると「ゴゴゴゴゴゴヴゥーゴヴゥーゴヴゥーゴヴゥーゴヴゥー」となります。
コアラは、よく鳴くのはオスだそうです。メスに対する求愛する場合、他のオスに対する威圧する場合に泣き声を発するそうです。子供が鳴くことはほとんどないそうです。
淡路島のコアラでは、オスで年齢的にも繁殖の期待がかかる「ゆうきくん」が、泣き声「デスボイス」をたくさん発することができるコアラといえます。
メスはオスの鳴き声に対して同じように低い声で鳴き返すことがあります。これはオスの求愛を受け入れるサインとなります。メスが甲高い声で鳴き返したらオスの求愛を拒絶するサインです。
コアラの飼育員さんは、求愛するオスの声や繁殖期の発情したメスの声の反応を聞いて、お見合いをさせるがどうかのサインとして認識しているそうです。
これまで、コアラの鳴き声を知らなかった方にも、「ゆうきくん」の泣き声「デスボイス」で驚きの泣き声を広く認知させることになりました。
これからは、ゆうきの泣き声「デスボイス」の誕生により、コアラの泣き声にも興味を持ってもらえるようになりそうです
国内最高齢
淡路島のコアラ「ひかりちゃん」と「みどりちゃん」は、2019年2月1日で22歳となりました。コアラの1歳は人間の5歳にあたることから、人間の年齢で約110歳ということになります。コアラの平均寿命が15歳くらいといわれています。かなりの長寿です。
2019年2月1日には、イングランドの丘の丘のコアラ館で「ひかりとみどりのお誕生日会」が開催されます。お誕生日会では、「みどりちゃん」と「ひかりちゃん」に関するお話、コアラの生体などのお話など飼育員さんによるキーパーズトークが開催されます。
2匹のコアラの写真を使った22歳の誕生日限定のオリジナルデザインの鉛筆がプレゼントされます。22歳の誕生日限定のオリジナルデザインの缶バッジがプレゼントされます。
鉛筆と缶バッジが1つずつセットとなります。キーパーズトークの終了後に「ひかりとみどりのお誕生日会」に参加した方から、各回先着50名様にプレゼントされます。
- お誕生日会の開催日時:2月1日(金)11:15~、13:30~
- お誕生日会の開催場所:イングランドの丘 コアラ館
日本最高齢のコアラ「ひかりちゃん」と「みどりちゃん」は、日本にいるコアラで「長寿トップ2」となり、淡路島のイングランドの丘が独占しているということになります。
日本のコアラは、日本動物園水族館協会のサイトで国内の8園で約40匹が飼育されています。イングランドの丘では、長寿トップ2を含む5匹のコアラが飼育されています。
「ひかりちゃん」と「みどりちゃん」は1997年2月1日生まれです。西オーストラリア州と兵庫県の友好姉妹提携20周年記念で2003年3月に来ました。国内で最も長生きしたコアラは23歳11カ月となります。
「ひかりちゃん」と「みどりちゃん」は、イングランドの丘のコアラ館で見学できます。
「ひかりちゃん」は、活発で男勝りな性格です。餌のユーカリの好き嫌いが少ないことが長寿の秘訣です。少々出っ歯とフサフサの毛はチャームポイントです。毎日、ユーカリの木を手でたぐり寄せながら、口いっぱいに頬張ったり、食欲旺盛なおばあちゃんコアラとなります。
老化による筋力低下で木から落ちないように、止まり木の高さを約40センチと低くして飼育されています。前足の指が曲がってきて運動量が減ているために、飼育員が手足をマッサージしています。
「みどりちゃん」は、マイペースかつ好奇心旺盛な性格です。園内一のグルメが長寿の秘訣です。コアラ館で1番のキレイ好きなのがチャームポイントです。自力で木の上ったり下りたりできるスーパーおばあちゃんコアラとなります。他の若いコアラと同じぐらいの高さの約1.2メートルの止まり木で飼育されています。
淡路島のコアラが長寿となる理由は、淡路島の環境もさることながら、飼育員の日々のコアラへの愛情です。コアラは、毎日獣医師の診察を受けて排せつ物の量や質をチェックされます。食べ残したユーカリの葉や排せつ物をこまめに掃除しています。
コアラは、ユーカリしか食べません。水分もユーカリから摂取します。農家の協力を得て、新鮮なユーカリを4種類から5種類入手できる体制を取っているそうです。コアラは、薬を飲みません。病気にならないように細心の注意を払っています。
2018年に天寿を全う
淡路島のコアラ「みなみ」は、2018年5月1日で22歳になりました。日本で最高齢のコアラでした。
「みなみちゃん」は、現在バックヤードの人工芝のマットを敷き、木を差した場所で飼育されていました。毎日、木にしがみついたり、マットにうつぶせになったり、ユーカリをたくさん食べて、たくさん寝て過ごしていました。約20時間眠ります。視力や聴力は弱っています。食事は1日2回にして飼育員がユーカリを手渡しで与えています。
2018年8月5日に、国内最高齢のコアラ「みなみちゃん」は22年の天寿を全うして安らかに息を引き取りしました。全国のたくさんの方から可愛がっていただいたコアラです。
8月15日に、コアラ館でお別れセレモニーが行われました。南あわじ市の守本市長やイングランドの丘の関係者をはじめ、来場者が祭壇にユーカリの葉を献花して、人気者の大往生を惜しみました。
8月末まで、コアラ館の入口に「みなみちゃん」の写真パネルとメッセージを「みなみちゃん」に送る言葉を書き込むための追悼メッセージボードが設けられます。