企画展「土と葉（千葉尋個展）」土のミュージアム「SHIDO（シド）」

企画展「土と葉（千葉尋個展）」が開催されます。淡路島にある土のミュージアム「SHIDO（シド）」で、家の千葉尋さんによる個展として、土と葉の連なりを通して表現した展覧会となります。

千葉尋さんは、自ら研究開発した「葉」に図像を焼き付ける技法を軸に、懐古感情の普遍可能な表現を追求しています。土にフォーカスしたミュージアムで感覚を意識化できる機会となります。

企画展「千葉尋個展土と葉」の開催期間は、２０２３年３月１１日（土）から４月１６日（土）までとなります。初日に在廊、３月２６日にワークショップとギャラリートークが企画されます。

企画展「土と葉（千葉尋個展）」

２０２３年３月１１日（土）から４月１６日（土）まで、兵庫県淡路市にある土のミュージアム「SHIDO（シド）」で、企画展「土と葉（千葉尋個展）」が開催されます。

土と葉の間には、生命の循環があります。植物の有り様に生物の記憶の形式を重ねる制作をしてきた千葉尋さんは、無意識的にひとの人生と重ねて捉えてきたそうです。

今回の展示は、生命の循環と終わりある個の意識について「土と葉」の連なりを通して表現した展覧会となります。「土」にフォーカスした稀有なミュージアムで「土と葉」がテーマとなります。

千葉尋さんの感覚を無理なく意識化できる機会となります。

deja-vuとして知られる既視感、経験に先立つ懐古を覚えたときにシャッターを切り、葉に焼き付ける。その延長線上には、恐怖のように、一定数の人間に共通する、懐古感情を生み出す装置ができるはずである。

これらは、喪失を疑似体験する装置のような側面を持っていて、未来遺影とでも呼ぶべきものになっている。

脳内で時間軸を行き来して、記憶の標本を作り続ける。そうするうちに、memory treeのような、記憶の葉の大元の存在を仮想するようになった。忘れた記憶はきっと枯れ落ちて、そこでもやはり記憶の遺影になる。

memory tree仮想はニューロンの結合にも似て、不思議と感覚に馴染んだ。これも人間に共通するのかどうか。
千葉尋

開催期間の同時イベントとして、３月１１日（土）の初日に千葉尋さんの在廊、３月２６日（日）に千葉尋さんによるワークショップとギャラリートークが開催されます。

ワークショップは、３月２６日（日）の１３時から作家の千葉尋さんと元美術教師、美術解説するぞーの監修のもと、サイアノタイプ（青写真）の本格的な現像ワークショップとなります。

ギャラリートークは、３月２６日（日）の１６時から、美術解説するぞ−とのトークとなります。ワークショップの参加料金は５０００円です。ギャラリートークは参加無料で先着３０名様となります。

ワークショップチケット申込：https://t.livepocket.jp/e/2ow27
ギャラリートーク予約問合せ：shido@kinkikabezai.com

千葉尋さんのプロフィールは、以下のとおりとなります。

千葉尋は自身で研究開発した、葉に図像を焼き付ける技法、クロログラフを軸に、déjà-vuによる懐古感情の普遍可能な表現を追求している。
修士課程を修了後、政府機関での海外ボランティア活動に2年間従事、2017年より作家活動を開始する。2022年技法に関する特許を取得。

受賞歴
2020年　金賞 / 第2回TKO国際ミニプリント展 2020 / 東京芸術劇場 / 池袋
2020年　求龍堂賞 / 第9回 FEI PRINT AWARD 入選作品展 / FEI ART MUSEUM YOKOHAMA / 横浜
2021年　IAG奨励賞、シアターアートショップ賞 / IAG awards / 東京芸術劇場 / 池袋
2021年　審査員特別賞 / TAGBOAT INDEPENDENT / 東京ポートシティ竹芝 / 浜松町
2022年　審査員特別賞 / TAGBOAT INDEPENDENT / 東京ポートシティ竹芝 / 浜松町
2022年　オーディエンス賞 / KENZAN 2022 / 東京芸術劇場 / 池袋

土のミュージアムSHIDO（シド）は、淡路島の地域資源「淡路土」の魅力を伝える文化施設です。現代アート展やワークショップが開催されます。運営会社は「土壁」を製造する近畿壁材工業です。

淡路土を使用した土壁と土間たたきで創造した空間に現代アートが展示されます。塗り壁体験・泥染め・土絵画のワークショップが提供されます。土に触れて日本の伝統文化の素晴らしさを感じます。