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絵本太功記 尼ケ崎の段「明智光秀と家族の葛藤の物語」淡路人形座

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歴史・文化
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明智光秀「絵本太功記」が上演されます。淡路島にある人形芝居の劇場「淡路人形座」で、だんじり唄と人形浄瑠璃がコラボレーションして「絵本太功記」で十段目の尼ケ崎の段が披露されます。

約500年の歴史を誇る人形芝居と100年以上の歴史を誇るだんじり唄という淡路島を代表する郷土芸能・伝統芸能で、主君である織田信長を討ち果たした明智光秀と家族の葛藤が演じられます。

だんじり唄と人形浄瑠璃の開催日時は、7月27日(土)の開場が18時30分、開演が19時、終演21時となります。前売券は、5月27日(月)から淡路人形座で電話のみの受付となります。

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絵本太功記 尼ケ崎の段「明智光秀と家族の葛藤の物語」

7月27日(土)の開場が18時30分、開演が19時、終演21時で、淡路島南あわじ市にある人形芝居の劇場「淡路人形座」で「淡路人形浄瑠璃とだんじり唄」が開催されます。

約500年の歴史の人形芝居と100年以上の歴史のだんじり唄という淡路島のを郷土芸能・伝統芸能がコラボレーションします。明智光秀が主人公となる「絵本太功記」で十段目となる尼ケ崎の段が披露されます。

主君である織田信長を討ち果たした明智光秀と家族の葛藤が歌と人形芝居で演じられます。前売券は、5月27日(月)から淡路人形座で電話のみの受付となります。

なお、淡路人形座の詳細については、「淡路人形座 淡路人形浄瑠璃の劇場」の記事をご参照ください。

尼ケ崎の段のあらすじ

絵本大功記は、通称「大功記」と呼ばれる江戸中期に完成した歌舞伎と人形浄瑠璃の演目です。明智光秀が本能寺の変で織田信長を討伐してから、天王山の合戦で羽柴秀吉に敗退するまで「三日天下」が題材です。

全編で14段という長編の物語となっています。歌舞伎では初演以後十段目のみ上演されるようになりました。「太功記」といえば「十段目」というで「太十」(たいじゅう)の略称で呼ばれるようになりました。

絵本太功記の十段目「尼ケ崎の段」のあらすじは以下のとおりとなります。

播磨国の尼ケ崎で皐月(光秀の母)は、光秀が主君の小田春永(織田信長)を討伐したことに絶望していました。操(光秀の妻)は心配で、十次郎(光秀の子)と初菊(十次郎の許嫁)を連れて来ました。

十次郎は、真柴久吉(羽柴秀吉)が小田春永の仇を討とうとしていることを悟っていました。祖母の皐月に初陣に出ることを許してもらおうと正装で登場しました。

初菊は十次郎の出陣を止めたかったのですが、十次郎の決心が固く鎧を用意するしかありませんでした。皐月は十次郎が死を覚悟していることを悟り、初陣と祝言を兼ねて十次郎と初菊に盃を交わさせました。

十次郎の出陣を3人で見送りました。そこに、一人の旅の僧侶が一夜の宿を貸してくれとやってきます。家のお世話を兼ねて泊まらせることになりました。

夜も静まり返って、藪の奥から光秀が現れます。真柴久吉(羽柴秀吉)がこの家に忍び込むのを目撃していたのです。光秀は竹藪から一本の竹を取って竹槍を作り、討伐の機会を窺っていました。

家の世話をしていた旅の僧侶が「お湯がわきました」と告げます。皐月から「お先に湯にどうぞ」と言われて、旅の僧侶が一番風呂に入ることになりました。

家の様子を窺っていた光秀は、障子の奥に人の気配を感じました。久吉と確信した光秀は「エイヤ」と竹槍で一突きにしました。「ウゥ」と女性の叫び声があがりました。

よろめきながら現れたのは久吉ではありません。母の皐月だったのです。愕然とする光秀のところに操と初菊が駆けつけます。

瀕死の皐月は「主君を殺した光秀の母は、報いを受けるのは当然」と言い放ちます。「武智の家の名を汚した。情けない」と叱責されます。操は善い心に立ち返って欲しいと懇願します。

光秀は「春永は主君ではない。天下のために暴走を止めた」と聞く耳を持ちません。

そこに十次郎が戻ってきます。瀕死の重傷を負っています。光秀は非情にも「戦況を語れ」と命じます。十次郎は「味方は総崩れ。本国に落ち延びてください」と父の身を案じます。

皐月は「親孝行な息子に対して、お前は酷い男だ」と責めます。十次郎と皐月は息絶えるのでした。このような悲惨な状況に冷静な光秀は、涙を耐えることができません。

本心を隠しきれず男泣きをしてしまいました。

しかし、遠くから合戦の音が近づきながら聞こえてきます。久吉の軍勢が押し寄せてきます。光秀は、涙を拭い合戦を準備に入りました。そこに、家の中から久吉が家来と一緒に現れました。

先ほどの旅の僧侶が久吉だったのです。

久吉を見るや切りかかろうとした光秀に対して、久吉は「後日改めて山崎で戦おうぞ」と申し出ます。光秀と久吉は、後日の決戦を誓い合うのでした。

だんじり唄

だんじり唄とは、淡路島の春祭りで奉納される唄です。揃いの法被を纏った数十人の祭礼団員が、太鼓や拍子木のリズムに合わせて唄います。唄は、拍子木を合図に「ダシ」からはじまり、全員で威勢よく唄う「連れ節」を基本に、浄瑠璃調の「語り込み」と民謡調の「振り」といわれる2つの独唱があります。

唄の合間には登場人物のせりふ「ことば」が入ります。全身の力を振り絞って出す唄声や、物語の状況や登場人物の動作を説明する語り、登場人物になりきった迫真の演技は、観客を物語の世界へいざないます。迫力が凄まじい唄といえます。

もともと、だんじり唄は1740年代に始まり、拍子木に合わせて掛け声をかけたり、最初は簡単な囃子(ハヤシ)をしていた程度でした。江戸末期から明治初頭にかけて、伊勢音頭や祇園囃子のほかに各地の民謡などを取り上げて唄らしくなってきました。

明治20年前後から淡路島の各地に布団だんじりが登場し始めたが契機となりました。豪華絢爛な布団だんじりに負けず劣らずの唄が必要とされました。

当時、500年の伝統を誇る淡路人形浄瑠璃では、その人気から多くの浄瑠璃語りが存在していました。地元の伝統芸能である浄瑠璃の外題(演目)のクライマックスを抜き取ったり、つなぎ合せたりして曲が作られました。淡路島独特の「だんじり唄」が完成しました。

だんじり唄は別名「浄瑠璃くずし」ともいわれています。浄瑠璃の外題(演目)や歌謡浪曲を元にして、名場面を抜粋して脚色して、浄瑠璃や民謡調の節回しを付けています。

日本の伝統ある芝居や話芸などを取り入れながら、年代を追って表現内容が変化して、オリジナルの団体芸へと確立していきました。現在では淡路島の代表的な郷土芸能となっています。

詳細・基本情報

  • 開催日時:7月27日(土)18:30開場、19:00開演、21:00終演
  • 開催場所:淡路人形座
  • 開催住所:〒656-0501 南あわじ市福良甲1528-1地先
  • 電話番号:0799-52-0260
  • 前売券:大人2000円、中高生1500円、小学生1000円
  • 当日券:大人2500円、中高生1800円、小学生1200円
  • 駐車場:無料(道の駅福良駐車場 普通車100台)
  • アクセス:神戸淡路鳴門自動車道 西淡三原IC・淡路島南ICから車で約15分
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