淡路島のいちご狩りが人気の秘密は、イチゴの生育に適した土壌であること、淡路島で栽培されるイチゴの種類が豊富であることが挙げられます。
いちごの生育は、17度から20度くらいが適温とされています。淡路島の位置は、関西でも最南となります。淡路島の気候は、夏の暑さが海風の影響で和らぎます。冬の寒さは南部で比較的和らげられます。
つまり、淡路島は関西の他の地域よりも、イチゴ栽培には適した地域といえます。
いちごの育成は、保水力のある粘土質の土地が良いとされています。玉ねぎの産地として有名な淡路島は、玉ねぎの生育に適しているのと同様に、淡路島の土壌がイチゴ栽培に適した地域といえます。
淡路島のイチゴ農園では、単一品種を栽培する農園から多品種を栽培する農園まで様々ありますが、比較的多くの農園で3品種以上のイチゴが栽培されています。
大きさ、色味、甘味など種類が豊富であることから、食べ比べができて人気があります。
イチゴ農園で栽培される主要なイチゴの品種は、人気ランキングでも上位となる「さちのか」、「紅ほっぺ」、「あきひめ」の3種類となります。
「さちのか」、「紅ほっぺ」、「あきひめ」の特徴は以下となります。
「さちのか」は、全国作付け面積トップクラスの人気種で見慣れたやや大きくやや丸く濃い赤の標準的なイチゴ(いちご)です。特徴は下記の通りとなります。
- 形状:丸くて普通の赤
- 重量:平均10~14g
- 糖度:平均10度
- 酸味:やや強い
- 果皮:赤
- 果肉:淡赤
- 果心:白
- 香り:良い
「紅ほっぺ」は、果皮が艶のある鮮やかな紅色をしていることが特徴です。果実はやや大きめで円錐の形をしてます。果肉は中心まで淡赤色です。熟した果実は香りがあります。
甘味が強く酸味もやや強めです。イチゴ本来の甘酸っぱさを感じられる品種です。
- 形状:先が尖って濃い紅
- 重量:平均20g以上
- 糖度:平均11~13度
- 酸味:やや強い
- 果皮:濃赤
- 果肉:赤
- 鮮やかな紅色
- 香り:中くらい
「あきひめ(章姫)」は、果実が縦長で円錐の形をしていることが特徴です。ほどんどのイチゴは横幅がありますが、章姫だけが縦長です。果皮が薄い赤で果肉がやや白めです。果実は少し柔らかく口当たりが良いです。
果汁が豊富です。酸味が少なく甘味をしっかりと感じられる品種です。
- 形状:長くて薄い赤
- 重量:平均18g
- 糖度:平均10度以上
- 酸味:やや弱い
- 果皮:薄赤
- 果肉:白
- 果心:白
- 香り:良い