淡路島で水仙の名所は「灘黒岩水仙郷」です。約7ヘクタールの敷地に約500万本の一重咲きの野生のニホンスイセンが咲きます。淡路島の島民では寒い時期に一度は行ったことがあるくらい有名な水仙の名所です。日本三大自生地の一つとなっており、淡路島で冬の風物詩です。
開園期間は2021年1月1日(金)から2月下旬まで、開園時間は9時から17時(最終入園16時30分)までです。入園料金は大人600円、小中学生300円です。団体割引、障がい者割引があります。
2021年は1月25日(月)に見頃を迎えました。開花状況は随時更新します。なお、最新の開花状況は灘黒岩水仙郷(電話:0799-56-0720)までお問合わせしてご確認ください。
2017年は、灘黒岩水仙郷に約4万8千人の観光客が来園しました。2018年は、ニホンスイセンを新しく約1万個の球根を植えられました。
なお、淡路島の観光スポットは「淡路島観光おすすめスポット39選」の記事をご参照ください。
淡路島水仙「灘黒岩水仙郷」の基本情報
開園期間 | 2021年1月1日(金)~2月下旬 |
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開園時間 | 9:00~17:00(最終入園16:30) |
住所 | 〒656-0551 兵庫県南あわじ市灘黒岩2 |
電話 | 0799-56-0720(灘黒岩水仙郷 開園期間)、0799-37-3012(南あわじ商工観光課) 0799-52-2336(淡路島観光協会 南あわじ観光案内所) |
公式サイト | 南あわじ市役所ホームページ |
入場料金 | 大人600円、子供(小中学生)300円 |
休業日 | – |
団体割引 | 15名以上1割引き、100名以上2割引き |
駐車場 | 約30台(普通車)臨時駐車場あり |
駐車場 | 50台(第1駐車場) |
臨時駐車場 | 60台(倉川臨時駐車場)、50台(黒岩臨時駐車場)、150台(土生港臨時駐車場) |
駐車料金 | 無料 |
アクセス | 神戸淡路鳴門自動車道 西淡三原ICから車で約40分 |
淡路島水仙「灘黒岩水仙郷」約500万本のニホンスイセン
2021年1月1日(金)から2月下旬まで、兵庫県南あわじ市にある水仙の名所「灘黒岩水仙郷」が開園します。水仙の花は例年同様に、開園まで追加して球根を間引きしながら準備されています。
灘黒岩水仙郷は、淡路島南端の中央部分にある最高峰608メートルの諭鶴羽山の山麓から海岸まで45度の斜面一帯に広がります。約7ヘクタールの敷地があります。
約500万本の一重咲きの野生のニホンスイセンが咲きます。淡路島の島民は寒い時期に一度は行ったことがあるほど有名です。白い可憐な姿が美しい水仙は「花の島」と呼ばれる淡路島の冬の風物詩です。
灘黒岩(兵庫県)は、越前海岸(福井県)、房総半島(千葉県)と共に水仙の日本三大自生地です。
自動車で移動する場合の注意点として、マクドナルド28号南あわじ店がある八幡交差点を通過すると、基本的に何もありません。約30分以上、トイレも休憩もできません。
事前に、マルナカ南あわじ店、イオン南淡路店、くすりのレデイ 賀集八幡店、マクドナルド28号南あわじ店、ファミリーマート南淡北阿万店などでトイレ休憩を挟むことをおすすめします。
駐車場に到着すると、土日祝は1日1000人程度訪れる日もあるために、渋滞が予想されます。長時間並びそうな場合は、係員に聞いて臨時駐車場を目指すことをおすすめします。
臨時駐車場からは、無料のシャトルバスが運行しています。
灘黒岩水仙郷に到着すると、奥にある駐車場の手前に券売所があります。券売所で入場料金を支払って奥の駐車場に向かいます。トイレは、券売所の手前と駐車場の奥に1カ所づつあります。
施設は、駐車場、トイレ3カ所、自動販売機、カフェレストラン、特産品売店があります。駐車場は深い谷間にあります。駐車場から、水仙郷へと続く坂道や階段を登っていくことになります。
灘黒岩水仙郷の入場口は、駐車場の奥にあります。東側斜面は、断崖絶壁の急斜面をジグザグに移動します。急斜面に水仙が咲いています。
徒歩で移動する場合の注意点として、山の斜面をアップダウンすることになり、急な階段や坂道が数多くあります。事前に運動靴などヒールの低い靴を準備することをおすすめします。
また、深い谷を歩くために日が当たらない場所も数多くあります。冬の季節で海沿いにあることから、非常に寒くなることもあります。あらかじめ、万全な防寒対策をおすすめします。
なお、灘黒岩水仙郷のマップは以下の図のようになります。
東側斜面は、切り立つ崖に凛と咲く水仙のコラボレーションは素晴らしいです。頭上を見上げながら、たくさんの水仙が並んでいる光景は圧巻です。インスタ映えの撮影スポットです。
駐車場から頂上まで、ゆっくり歩いて約30分程度かかります。急斜面に咲くたくさんの美しい水仙を、上に下に右に左に眺めながら歩いていくと時間が経つのも早く感じることでしょう。
遊歩道は整備されおり、黄色と白色と緑色のコントラストに囲まれながら、一歩一歩進むと足取りも軽やかになります。崖のような箇所にも力強く咲く水仙に生命の神秘を感じます。
深い谷から坂道を登っていくと、燦々と太陽が降り注ぐ斜面を切り開いた水仙郷に到着します。太平洋へと続く広大な海が広がっています。白色と黄色の美しい水仙が潮風に揺られて芳しい香りを放っています。
山肌を覆い尽くす水仙の光景と海風にそよいで運ばれる水仙の甘い香りを楽しめます。水平線を境に青い空と青い海が広がります。海岸沿いに緑の山々が連なります。淡路島の冬の美しい風景です。
灘黒岩水仙郷の高台からは、淡路島と和歌山県を隔てる紀伊水道が流れています。海と空のコントラストが見事です。紀伊水道の向こうには彼方まで太平洋が広がっています。
海を隔てて、イザナギとイザナミによる国生み神話の伝説が語り継がれる沼島が浮かんでいます。勾玉の形をしたパワ-スポットの島です。神々が創り出した最初の島「おのころ島」の伝承地です。
斜面に咲き誇る500万本のニホンスイセンが一斉にそよぐ姿は壮観そのものです。遊歩道に導かれて水仙の間を縫って歩きながら斜面を上っていると白いじゅうたんの上を歩いている気分になります。
斜面頂上にある展望台に上ると、水仙のレモンイエローと空のスカイブルーと海のディープブルーが絶妙のコントラストを映し出します。黄色と青色が織り成す自然の大パノラマが広がります。
海洋から吹き上がってくる潮風で眼下に広がる約500万本の水仙が軽やかに揺られます。水仙のやわらかな香りがひと足早い春を運んでくれそうな気持ちになります。見ごたえ十分な美しい景色です。
淡路島で自然が生み出す冬の絶景を楽しむことができます。シーズンには付近一帯が水仙の甘く優しい香りに包まれます。時間の経つのも忘れてゆっくりできます。1月中旬が見頃のピークとなりそうです。
水仙と淡路島の自然が織り成す絶景を堪能しながら、南の斜面を海に向かってジグザグに降りることになります。一本道をゆっくり進みながら、左右に水仙、上下に水仙を感じることができます。
アンテナショップ
灘黒岩水仙郷の出口に到着すると売店があります。コーヒーなどドリンクをはじめ、軽食や土産も販売しています。海を眺められるテラスも設置されています。水仙郷を散策してからの休憩におすすめです。
地元の灘地区のマスコット「おちょがんさん」のパネルが出入り口付近に登場します。「おちょがんさん」は地域の昔の方言で「べっぴんさん」を意味します。
店先では、特産品販売所として灘黒岩水仙郷で植栽されている数多くの種類の水仙が販売されています。水仙の関連商品として「水仙まんじゅう」も人気があります。
軽食では、鳴門海峡の鯛を使用した素麺(そうめん)「鯛めん」が人気です。南あわじ市の名産となる鯛と素麺がコラボレーションしたご当地グルメとなります。単品と定食があります。
売店では、淡路島の特産品「淡路島玉ねぎ」を使用したお土産物が販売されています。玉ねぎスープをはじめ、玉ねぎドレッシング、玉ねぎチップス、玉ねぎカレー、玉ねぎスパイスと種類が豊富にあります。
水仙で地域活性化を目指す地元の若者を中心に、灘地区の特産品を販売するアンテナショップもオープンします。南あわじ市が昨年から開始した「地域づくりチャレンジ事業」の第1号事業となります。
アンテナショップでは、特産品のアジの干物、サザエ、ヒジキ、チリメン、タマネギ、猪豚フランクフルト、アジの一夜干しなどを販売します。
名前は急坂が多い灘地区にちみ「灘活性委員会 昇り坂」と名付けられました。
2019年は、灘産ミカン約5個分を絞ったみかんジュースが大ヒットとなりました。3日間の営業で約500杯を売り上げています。2020年は、あわじ島農協灘センターの職員も参加しています。
灘産ミカンは味の濃さと酸味と甘みのバランスの良さが特徴です。
アンテナショップ「昇り坂」の今年の開催日程は、1月下旬の日曜日、2月上旬の日曜日の午前10時から午後3時まで営業しています。地元の灘地区の特産品を販売しています。
淡路島の冬の風物詩の「灘黒岩水仙郷」を訪れる観光客に地元の灘地区の魅力をPRしています。1月中旬頃から2月上旬頃まで毎週日曜日は水仙スペシャルデーとして様々なイベントが開催されます。
2020年に灘黒岩水仙郷以外にも、灘地区を周遊してもらおうと「灘ぜっけぇーマップ」の観光マップが作製されました。絶景のインスタ映えスポット、ご当地グルメのランチスポットを紹介しています。
2021年の水仙の見頃情報
灘黒岩水仙郷の見頃情報は、以下となります。2021年1月25日(月)から見頃となっています。
- 2月18日(木):東斜面は見頃を迎えています。南斜面は見頃を迎えています。
- 2月11日(木):東斜面は見頃を迎えています。南斜面は見頃を迎えています。
- 2月6日(土):東斜面は見頃を迎えています。南斜面は5分咲きとなります。
- 1月30日(土):東斜面は見頃を迎えています。南斜面は5分咲きとなります。
- 1月25日(月):東斜面は5分咲き、南斜面は3分咲きとなります。
- 1月16日(土):東斜面は3分咲き、南斜面は1分咲きとなります。
- 1月3日(日):水仙はつぼみの部分もありますが花が美しく咲き始めています。
2020年の水仙の見頃情報
灘黒岩水仙郷の見頃情報開は、今シーズン2019年12月末時点で、例年より10日ほど開花が遅れていました。年内は入園料を無料としました。咲き始めが遅いことから2月下旬まで楽しめそうです。
今後の気候により開花状況が変動する場合があります。なるべく早めの見学をおすすめします。なお、12月31日午前、1月1日午前は休園となります。
- 2月14日(金):東斜面、南斜面ともにピークは過ぎました。
- 1月31日(金):東斜面は見ごろを迎えています。南斜面は7分咲きとなります。
- 1月27日(月):東斜面は見ごろを迎えています。南斜面は5分咲きとなります。
- 1月21日(火):東斜面は見ごろを迎えています。南斜面は5分咲きとなります。
- 1月14日(火):水仙は咲き始めです。東斜面は7分咲き、南斜面は3分咲きとなります。
- 1月6日(月):水仙は1分咲き程度です。水仙郷入口も東斜面もほとんど咲いていません。
- 12月21日(日):水仙は1分咲き程度です。日向と日陰で海側と山側で状態に差があります。
2020年の水仙のイベント
2020年1月19日から2月9日までの毎週日曜日は水仙スペシャルデーとして様々なイベントが開催されます。特産市では、地元の灘産タコの唐揚げやみかんジュースをはじめ、地元の特産品が販売されます。
今年の目玉商品は「みかんジュース」です。灘地区の特産ミカンを1杯で約5個分を搾った100パーセントジュースです。淡路島の自然で育まれた甘さとスッキリした後味の良さが特徴です。
毎年人気の商品として、アジの干物、生ヒジキ、海苔などがあります。干物などは土産にしやすいよう真空パックにしています。
なお、淡路島観光協会の水仙娘さんと、ご当地キャラクター「すいせんなんちゃん」がお出迎えします。
開園式
開園式は、2019年12月21日(土)に、灘黒岩水仙郷で開園式が開催されます。式典では、安全祈願の神事と南あわじ市の守本市長らによるテープカットで開園を祝います。潮風が心地よく爽やかな気分になります。
入園者には「水仙娘」からスイセンの切り花と特産のミカンをプレゼントされました。
第1回特産市
第1回特産市は、2020年1月19日(日)の10時から15時まで開催されます。灘産みかん100パーセントジュース・灘産アジの干物など地元特産品が販売されます。
- 開催日時:1月19日(日)10:00~15:00
第2回特産市・水仙まつり
第2回特産市は、2020年1月26日(日)の10時から15時まで開催されます。灘産みかん100パーセントジュース・灘産アジの干物など地元特産品が販売されます。
10時からは「水仙まつり」として、入園者先着200人に地魚の無料ふるまいが行われます。
- 開催日時:1月26日(日)10:00~15:00
第3回特産市
第3回特産市は、2020年2月2日(日)の10時から15時まで開催されます。灘産みかん100パーセントジュース・灘産アジの干物など地元特産品が販売されます。
- 開催日時:2月2日(日)10:00~15:00
第4回特産市
第4回特産市は、2020年2月9日(日)の10時から15時まで開催されます。灘産みかん100パーセントジュース・灘産アジの干物など地元特産品が販売されます。
- 開催日時:2月9日(日)10:00~15:00
灘黒岩水仙郷の歴史
灘黒岩水仙郷の歴史は、およそ200年前の江戸時代(西暦1820年代)に淡路島の漁民が海岸に流れ着いた水仙の球根を山に植えたことが始まりとなれています。
その後、自生した水仙は増殖を続けて約500万本となりました。現在では、灘黒岩(兵庫県)は越前海岸(福井県)、房総半島(千葉県)と並び「水仙の日本三大自生地」とされています。
灘黒岩水仙郷に咲くいているニホンスイセンは、姿形がお猪口(おちょこ)に似ているところから古くから「猪口(おちょこ)水仙」とも呼ばれています。
水仙の由来
地中海原産とされる水仙は、シルクロードを経て中国に伝わり、中国大陸の海岸で増殖した水仙の球根が海水に浮かんで黒潮に乗って日本漂着したものが自然繁殖したとされる説と、奈良時代から平安時代にかけて中国から持ち込まれたとされる説があります。
漢名の「水仙」を音読みして「すいせん」になりました。漢名は「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを水仙」という中国の古典に由来しています。綺麗な花の姿と芳香がまるで「仙人」のようなところから「水仙」と呼ばれるようになりました。
学名でもあり英名の「ナルシサス」はギリシャ神話の美少年の名前で、泉に映った自分の姿に恋をして、毎日見つめ続けたらいつの間にか1本の花になってしまったことから「ナルシスト」という名が生まれました。
ラッパ水仙や房咲き水仙など、水仙にはいろいろな種類がありますが、房咲き水仙に属する「日本水仙」が、最もポピュラーで別名を雪の中でも春の訪れを告げることから、室町時代の「下学集」には「雪中花(せっちゅうか)」と記載されています。花言葉は自己愛(うぬぼれ)です。
淡路島水仙「灘黒岩水仙郷」のアクセス
淡路島で水仙の名所「灘黒岩水仙郷」へのアクセスは、交通手段として自動車もしくは高速バスの利用となります。高速バスの場合、道の駅福良から無料のシャトルバスが運行しています。
自動車の場合
自動車の場合、神戸方面からお越しの場合も、徳島方面からお越しの場合も、高速道路の神戸淡路鳴門自動車道の西淡三原インターチェンジから下ります。県道31号線を真っ直ぐ進みます。
県道31号線は、マクドナルド南あわじ店がある交差点で県道76号線となります。真っ直ぐ進むと海岸線に出ます。海岸線を進むと灘黒岩水仙郷に到着します。
西淡三原インターチェンジから約40分で到着します。神戸方面からは約1時間30分程度かかります。大阪方面からは約2時間かかります。徳島方面からは1時間程度かかります。
- 開催住所:〒656-0551 兵庫県南あわじ市灘黒岩2
- 駐車料金:50台(無料第1駐車場)、60台(倉川臨時駐車場)、50台(黒岩臨時駐車場)、150台(土生港臨時駐車場)
高速バスの場合
高速バスの場合、JR三宮駅とJR舞子駅が最寄りとなる高速バス乗り場から淡路島行きの高速バスが運行しています。福良行きの高速バスの乗車します。陸の港西淡もしくは福良バスターミナルで降車します。
陸の港西淡もしくは福良バスターミナルからは、水仙シャトルバスが運行しています。
福良バスターミナルの場合
福良バスターミナルで降車する場合、徒歩3分で道の駅福良に到着します。道の駅福良から灘黒岩水仙郷までは水仙シャトルバス(有料)が運行しています。
- 神戸三宮ー福良(所要時間90分、乗車料金2300円)
- 高速舞子ー福良(所要時間60分、乗車料金1990円)
水仙シャトルバスの基本情報
- 発着場所:道の駅福良、灘黒岩水仙郷
- 運行期間:2020年1月~2月末
- 乗車料金:大人900円(片道)、小人450円(片道)
- 入場券付往復券:大人2300円
- お問合せ:0799-52-1440(南淡バス)
- 運行区間:道の駅福良~灘黒岩水仙郷
- 所要時間:30分
- 時刻表(道の駅福良発):10:10、11:30、12:30、13:30
- 時刻表(灘黒岩水仙郷発):12:00、13:30、14:30、15:30
淡路島水仙「灘黒岩水仙郷」の駐車場
淡路島で水仙の名所「灘黒岩水仙郷」の駐車場は、灘黒岩水仙郷の園内にある第1駐車場を利用することになります。もし、第1駐車場が満車の場合には、係員の指示に従って他の臨時駐車場を利用することになります。
臨時駐車場を利用する場合、臨時に無料のシャトルバスが運行していますので安心です。無料のシャトルバスは灘黒岩水仙郷と臨時駐車場の間をピストン運行しています。
- 駐車料金:50台(無料第1駐車場)、60台(倉川臨時駐車場)、50台(黒岩臨時駐車場)、150台(土生港臨時駐車場)