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淡路関空ライン運航休止 淡路島と大阪を結ぶ公共交通

淡路関空ラインが7月14日に運航を休止しました。淡路島の洲本港と関西空港を結ぶ定期船として、昨年7月9日に10年ぶりに航路を復活していました。予想を大幅に下回る乗客数から赤字の継続が予想されて、業績不振を理由に運航の継続を断念しました。今回は運航休止のまとめと、淡路島と大阪を結ぶ公共交通アクセスをご紹介します。

淡路関空ライン運航休止のまとめ

1994年に運航開始と2007年に運航休止

もともと、淡路島の洲本港と関西空港を結ぶ航路は、1994年に関西空港が開港してから運航が開始されました。1998年に明石海峡大橋が開通してから高速バスの運行が開始されました。その結果、利用客が低迷して採算ラインに合わなくなりました。2007年に休止となりました。

この間、共同汽船、淡路エアポートライン、洲本パールラインと3社の団体が運営してきました。洲本パールラインについては、洲本市の第3セクターが運営して7年間で約7.6億円の赤字を抱えて継続を断念しました。この期間の最低乗客数は2003年度の6万2570人です。

関西空港で外国人観光客(インバウンド)が急増

2007年から、関西空港に格安航空会社(LCC)の参入が増え始めました。2009年から、中国など周辺国のビザ発給の要件が緩和されました。これらが追い風となり関西空港の外国人観光客(インバウンド)が急激に増加しました。2017年には初めて2000万人を突破しました。

2017年に10年ぶりに復活

関西空港の外国人観光客の急増を受けて、淡路関空ラインが10年ぶりに復活しました。外国人観光客を関西空港から淡路島へダイレクトに呼び込むこと、淡路島一周する通称「アワイチ」の人気から、大阪周辺のサイクリストを淡路島へダイレクトに呼び込むことが目的とされました。

利用が低迷で2018年に運航休止

運航開始から利用客は低迷しました。早朝便やキャンペーンを打ち出しましたが回復しませんでした。当初は年間9万人の利用を目指していました。

2017年6月末時点で利用客が約1万7000人と目標を大きく下回りました。赤字継続が想定されて約1年での運休となりました。

航路継続を断念した理由

淡路関空ラインの吉村会長は、会見で「挑戦したのが1年か1年半、少し早かった」と見解を述べました。外国人観光客(インバウンド)を呼び込む機運と環境が整っていなかったことを理由としています。当初の目標9万人に対して直近の結果2万人足らずと進捗率が22パーセントですから、環境整備が不十分です。

淡路関空ラインには、補助金として洲本市から1500万円、淡路島3市が運営する淡路広域行政事務組合から4500万円の計6000万円が交付されています。しかし、淡路関空ラインの設立初年度の18年6月期決算は、最終損益で赤字額が当初予想の2.5倍となる1億5000万円に上る見通しとなっています。

淡路関空ラインでは、小型船で航路の継続を模索しました。運航を減便しても月間700万円の赤字となることや、船舶の安定性が低く強風などで欠航が増加することも予想されました。小型船の就航に不可欠な桟橋のバリアフリー化で約3000万円の費用が必要となりました。その結果、航路運営は困難と判断しました。

淡路関空ラインの今後の行方

淡路関空ラインでは、小型船の導入や便数を削減するなどして来年3月に運航を再開することを目標としています。関西空港をはじめ関西でインバウンドが急増していることから、淡路島と関西空港の航路には潜在的な需要があるという認識です。

航路は休止するものの廃止はせず、共同運航や公設民営の方式の導入により再開を模索しています。来年3月から半年間を目処に再度運航して収支を見極めたい意向です。自治体からの補助金については、要求があれば返還に応じるとの見解です。

淡路島と本州を結ぶ航路として、明石市の明石港と淡路市の岩屋港を結ぶ「淡路ジェノバライン」があります。淡路市が建造した船を指定管理者が運航する形態です。全国でも、公共性が高い航路は、公設民営の採用例があることを参考にしています。

一度目の運航休止から導き出される結論

一度目の運航休止の経験から導き出される結論は、淡路島の住民は高速船より自家用車や高速バスを利用するということです。当時の状況は、観光客向けというよりも淡路島の住民の移動手段として考えられていました。明石海峡大橋が開通したことで、自家用車での移動が可能になりました。高速バスでの移動が可能になりました。

大阪方面への移動手段が増えたことで、淡路島の住民にとって高速船を利用する理由が無くなりました。加えて現状では、高速船で関西空港に到着してから梅田や難波まで時間がかかり、料金もかかることから公共交通として難があります。関西空港から梅田や難波への公共交通が改善されて早く安くなれば状況が一変する可能性があります。

二度目の運航休止から導き出される結論

二度目の運航休止の経験から導き出される結論は、外国人観光客は便利な公共交通があったとしても理由が無い限り利用しないということです。今回は、外国人観光客を直接取り込むために運航しました。しかし、高速船という手段があっても洲本市で観光する目的がないために、高速船を利用しませんでした。

外国人観光客が洲本港に到着したあとに、洲本市で何を目的にしてもらうのかビジョンがありませんでした。どこの観光地でも見受けられますが、たくさんの人に観光地に訪れてもらうことが目的ではなく、たくさんの人に観光地で楽しんでもらい、喜んでもらうことが目的のはずです。それが無ければ一過性で終わってしまいます。

第一期と第二期の運航休止から導き出される結論

最後に、1994年からの第一期の関西空港と洲本港の運航と、2017年の第2期の関西空港と洲本港の運航の結果の比較から導き出される結論は、関西空港と洲本港を結ぶ航路以外で模索すべきということです。第一期の年間の最低乗客数は6万2570人、第2期の年間の最低乗客数は約1万7000人で、3分の1以下です。

これでは、いくら関西空港から梅田や難波への公共交通を整備しても、いくら洲本市で観光目的を提供しても、3倍以上の乗客の増員を図っても、第一期の失敗例にも届かない数字です。つまり、関西空港と洲本港の航路は、需要が無いということです。関西空港と淡路島で航路の就航を目指す場合は、洲本港以外で考えるべきでしょう。

なお、洲本港は大阪府の岬町にある深日港を結ぶ航路で社会実験が開催されます。この社会実験の結果から再度、洲本港から大阪方面の航路の就航の必要性がはっきりするでしょう。

関西空港への航路は交流の翼港の一択

洲本港以外での航路では、関西空港からの航路の距離を考慮すれば、津名港と交流の翼港の2港となります。観光施設へのアクセスを考慮すれば、交流の翼港と岩屋港の2港となります。つまり、関西空港と淡路島を結ぶ航路を就航する場合、最有力としては、整備の必要があるでしょうが「交流の翼港」が挙げられます。

交流の翼港の周辺には、観光施設が充実しています。徒歩圏には、淡路夢舞台、明石海峡公園、奇跡の星の植物館、ウェスティンホテル淡路があります。バスで約10分圏には、ニジゲンノモリ、道の駅あわじ、道の駅東浦ターミナルパークがあります。つまり、交流の翼港から淡路島の主要な観光施設を周遊することができます。

淡路島と大阪を結ぶ公共交通アクセス

淡路島の洲本市と大阪を結ぶ航路は運休となりましたが、洲本市と大阪を結ぶ公共交通を利用する手段はあります。今回は、大阪から洲本市までのアクセスを、高速バスと高速船を利用する3つの手段に分けてご紹介します。

高速バスを利用する場合

高速バスを利用する場合は、洲本高速バスセンター行きの高速バスに乗車することになります。発車するバス停は、大阪阪急3番街、なんば駅、三ノ宮駅、三宮バスターミナル、高速舞子となります。

電車の最寄り駅は、阪急梅田駅、JRなんば駅(OCAT2階)、JR三宮駅、JR舞子駅となります。高速バスの運航会社は、淡路交通バス、神姫バス、本四海峡バス。阪急高速バスとなります。

淡路交通バス・神姫バス

  • 高速舞子駅ー洲本BC(所要時間60分、乗車料金1550円)
  • 神戸三宮駅ー洲本BC(所要時間85分、乗車料金1850円)
  • 大阪梅田阪急3番街ー洲本BC(所要時間120分、乗車料金2350円)

阪急高速バス

  • 大阪 梅田阪急3番街ー洲本BC(所要時間120分、乗車料金2350円)

本四海峡バス

  • 高速舞子駅ー洲本BC(所要時間60分、乗車料金1550円)
  • 三宮BT-洲本BC(所要時間85分、乗車料金1850円)
  • 新神戸駅ー洲本BC(所要時間95分、乗車料金1850円)
  • なんば駅(OCAT2階)ー洲本BC(所要時間120分、乗車料金2350円)

高速船の場合

高速船は、7月1日(日)から来年2月28日(木)まで、淡路島の洲本港と大阪府岬町の深日港を結ぶ「深日洲本ライナー」の社会実験が8カ月間で開催されます。

淡路関空ライン

  • 深日港ー洲本港(所要時間55分1500円)

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