神楽祭「三大神話」が開催されます。淡路島にある伊弉諾神宮で「第17回 神楽祭」として、日本創生の物語を伝える「国生み創生神楽」、日向神話を伝える「高千穂夜神楽」、出雲神話を伝える「出雲神楽」を招待します。
日本最古の神社「伊弉諾神宮」で共演奉納されます。日本の神話にまつわる3つの神楽が勢揃いすることで神話の世界を体験できます。日本神話の伝承地である兵庫県淡路島と島根県出雲、宮崎県高千穂の歌舞が競演します。
神楽祭「三大神話」の開催日時は、2024年9月23日(月祝)の開場16時、開演16時5分となります。開催場所は特設舞台です。全席指定で事前予約が必要です。A席6000円 B席4500円 一般席2000円です。
同時開催イベントとして3つが企画されます。国生み神話ゆかりの地 物産展と淡路島 食のコーナーは、9月21日(土)と9月22日(日)と9月24日(月祝)の10時から16時までとなります。
淡路伝統芸能祭は、9月21日(土)と9月23日(日)の10時から16時までとなります。
神楽祭「三大神話」
2024年9月23日(月祝)の開場16時、開演16時25分で、兵庫県淡路市にある伊弉諾神宮で、「第16回 神楽祭」が開催されます。神楽祭「三大神話」となります。
- 伊弉諾神宮 公式ホームページ:第17回 三大神話 神々のふるさと 神楽祭
三大神話 神楽祭は、日本の三大神話の高千穂「日向神話」、出雲「国譲り神話」、淡路「国生み神話」の神楽が披露されるお祭りです。歌舞による神楽が披露されます。日本の神話の世界を体験できます。
日本神話の伝承地である兵庫県淡路島と島根県出雲、宮崎県高千穂の歌舞が競演します。
特色のある地域文化の魅力を国内外に発信します。文化をはじめ、観光や産業、食など多彩なジャンルと連携・協働を図ることによって、交流人口の拡大やインバウンドの拡充につなげることが目的です。
日本の三大神話の高千穂「日向神話」で天孫降臨の歌舞、出雲「国譲り神話」でスサノオノミコトの八岐大蛇退治の歌舞、淡路「国生み神話」でイザナギとイザナミによる国生み伝承の歌舞となります。
神様に奉納する歌舞である「神楽」をテーマにして、国生み神話ゆかりの地である伊弉諾神宮に出雲大社、高千穂神社から神楽を伝承する保存会を招待しています。
淡路島では、2016年に淡路島の「国生みの島・淡路」が日本遺産に登録されました。淡路島を国生み神話の島としてPRするために、2017年に9月23日を「国生みの日」に制定しました。
三大神話神楽祭は、淡路島を国生み神話の島として伝統文化を発信するために開催されます。16回目を迎えます。伊弉諾神宮を中心に「くにうみ神話のまちづくり実行委員会」が主催します。
伊弉諾神宮の境内に特設舞台が登場します。郷土芸能「国生み太鼓」による和太鼓演舞が行われます。古代民俗研究所代表の大森亮尚さんによる神話や神楽などの解説があります。
美しいお琴と歌声で国生み神話を表現した箏曲「大和のまほろば」が演奏されます。
出雲神楽「八岐大蛇」
出雲神話の「出雲神楽」では、スサノオノミコトが8つの頭を持つ八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治する神話による神楽が披露されます。躍動的な舞いが披露されます。迫力のあるオロチは注目です。
出雲地方に伝承されている神楽といえば、火を噴く大蛇がシンボルの「石見神楽」のイメージがとりわけ強いありますが、旧国単位で「石見神楽」「出雲神楽」「隠岐神楽」の3つに分類されています。
赤塚神楽の大蛇は島根地方を代表して象徴する演目で、現在では欠かせない人気の一番となります。筋立ては「古事記」「日本書紀」に記された素戔嗚尊による八岐大蛇退治の神話を素材としています。
2003年には出雲市無形民俗文化財に指定されました。現在の活動としては赤塚荒神社例大祭(10月下旬)、 出雲大社大型連休時、稲佐の浜夕刻薄火舞(5月下旬)などで奉納されています。
八岐大蛇は、神楽演奏で最も人気の大蛇退治です。高天の原を追われた天照大御神の弟、素戔嗚尊が出雲の国斐の川上で、泣いている翁「足名槌」と媼「手名槌」、末娘の櫛名田比売に出会う物語です。
理由は8人いた娘が毎年一人ずつ八俣の大蛇に食べられて櫛名田比売の一人になったことでした。
八岐の大蛇は、目はホウズキのように赤く、一つの体に頭が八つ、胴体は苔蒸し樹木が生え、八つの谷山を追い廻ると大蛇でした。素戔嗚尊は櫛名田比売を妻にもらうことを条件に大蛇退治を約束します。
周到な準備で見事に退治しめでたく結ばれるという神楽となります。巨大なとぐろを巻いた迫力満点の八岐大蛇と素戔嗚尊(スサノオノミコト)の戦いを鬼気迫る雰囲気の華麗な舞で表現しています。
火入れ式により、舞台がかがり火により照らし出されます。荘厳で幻想的な雰囲気を醸し出します。
高千穂の夜神楽
日向神話の「高千穂の夜神楽」では、天照大神が天の岩戸に隠れる有名な神話による神楽が披露されます。アマノウズメノミコトが軽快な笛や太鼓に合わせて、幻想的な高尚で優美な舞いが披露されます。
高千穂地方に伝承される神楽は、天照大御神が天岩戸に隠れられて天岩戸の前で天鈿女命が調子面白く舞ったのが始まりです。古来の祖先から永い間、高千穂宮を中心に神楽を伝承して今日に及びます。
1978年に国の重要無形民俗文化財の指定、1980年にヨーロッパの国際伝統芸術祭の招待など全国各地で数多くの公演があります。伝承は専門家では平安末期から鎌倉時代に成立したとされます。
高千穂の夜神楽は、毎年11月の末から翌年2月にかけて町内各地区にて33番の夜神楽を夜を徹して奉納されます。秋の実りに対する感謝と翌年の豊饒を祈願するものであります。
高千穂神社で行われる高千穂神楽は、1971年から40年間にわたり代表的な舞を一日もかかさず毎夜奉納継続していることで2011年に「高円宮殿下記念地域伝統芸能賞」を受賞しております。
今回は代表的な舞として、手力雄の舞、 鈿女の舞、戸取の舞、の三番の舞が披露されます。
手力雄の舞(てぢからおのまい)は、天照大神を見つけ出す舞です。天照大神が天岩戸に隠れて、力の強い手力雄命が天岩戸を探し出すために音を聞いたり、考えたりする様子を表現した舞となります。
鈿女の舞(うずめのまい)は、天岩戸から誘い出す舞です。天の岩戸の所在がはっきりしたことから、岩戸の前で面白くおかしく舞い、天照大神を岩屋より誘い出そうとする舞となります。
戸取の舞(ととりのまい)は、天岩戸を開く勇壮な舞です。天の岩屋も岩戸の戸も所在がはっきりしたことから、手力雄命が岩戸を取り除いて天照大神をお迎え出す舞で勇壮で力強く舞う舞となります。
御神体の舞(ごしんたいのまい)は、二神による国造りの舞となります。国の重要無形文化財に指定された神々が地上に舞い降りる天孫降臨などを伝える歌舞となります。
国生み創生神楽
国生み神話の淡路島の「創生国生み神楽」では、イザナギとイザナミの二神が淡路島をはじめ、次々島を生み出して日本列島を形成される様子を、華やかに演じる神楽が披露されます。
伊弉諾神宮に奉納する国生み創生神楽は、家庭の安全や人々の絆の大切さを実感する世相で「天の岩戸開き」の故事が原点の神楽文化の伝承を再評価して本義と本質の現代への反映を目的に創作しました。
地域の伝承を形にした神楽の文化振興と、神楽の意義である世界平和を目指して活動しています。
魂・心・意識力などの大切さ、大自然の働きを感じて、感謝して、共に生きる知恵を子どもたちに伝えていくために本当の「祈り」と「和合」について実践を通して伝えて神楽奉納と参拝をしています。
飛龍おのころの舞では、大気動き陰陽二神が交わり、はじめてを生む舞となります。泥々に漂う海原の中に、おのころの島を生み出します。鳴動地固之舞では、世に陰陽の結び方を示す舞となります。
陰よりもたらさず、陽より出立ちます。国を生み、子をもうけて、かくりましき。翁之舞では、黄泉の国に彷徨い、恋しき妻を追い追われる舞となります。季節を追って、桃の平坂で、永久に契らむ。
国生之舞は、いざなぎの大神の集大成である舞となります。国生みの日之大神を生み出すまでの、勇壮かつ呪術的シーンです。箏奏者の大歳久美子さんが創作した「大和のまほろば」も披露されます。
淡路島くにうみ神話祭では、よみがえりの聖地といわれる淡路島で共にお祈りをします。
チケット
チケットは、前売券のみの特別A席、特別B席、一般席があります。全席指定席です。前売券の購入についてのお問い合わせは、くにうみ神話のまちづくり実行委員会(0799-70-1010)となります。
- 特別A席(前売券):6,000円(330席)お楽しみ券1,000円付き
- 特別B席(前売券):4,500円(220席)お楽しみ券500円付き
- 一般席(前売券):2,000円(360席)
スケジュール
- 15:45~16:05 神楽奉納奉告祭
- 16:00 開場
- 16:00~16:20 国生み太鼓
- 16:10~16:30 四方祓
- 16:30~16:45 淡路神楽
- 16:50~17:00 挨拶 柏木委員長
- 17:00~17:30 西海(にしうみ)神楽
- 17:30~17:35 来賓者挨拶 門市長
- 17:35~18:15 出雲神楽「八岐大蛇」
- 18:15~18:45 休憩 お食事・トイレ
- 18:45~18:55 火入れ式
- 18:55~19:45 淡路「国生み創生神楽」「飛龍おのころ之舞」「鳴動地固之舞」「翁之舞」「国生之舞」
- 19:45~19:50 伊弉諾神宮 宮司本名 孝至 挨拶
- 19:50~20:35 高千穂夜神楽「手力雄(たぢからお)の舞(24番)」「鈿女(うずめ)の舞(25番)」「戸取(ととり)の舞(26番)」「御神体(ごしんたい)の舞(20番)」
- 20:45 終演
同時開催イベント
同時開催イベントは、淡路伝統芸能祭、国生み神話ゆかりの地 物産展、淡路島 食のコーナーです。
淡路伝統芸能祭は、9月21日(土)と9月23日(日)の2日間、10時から16時まで開催されます。特設会場で、淡路島くにうみ神話祭として地元の芸能が披露されます。
国生み神話ゆかりの地 物産展、淡路島 食のコーナーは、9月21日(土)と9月22日(日)と9月24日(月祝)の3日間、10時から16時まで開催されます。
淡路島をはじめ、対馬や壱岐など国生み神話にゆかりのある地方の名産品・特産品などを紹介・販売するをブースが並びます。記念のお土産品としておすすめです。
淡路伝統芸能祭の出演者(昨年)
- 阿州柳生新影流 兵法剣術
- 五色之姫
- 国生み太鼓
- 太鼓集団 鼓淡
- 朱鷲の会
- レイピカケアロハスタジオ神楽
- ChizuRu&村上二郎
- リカ&ヤッシー
- あきにゃんゆかわん&ユカリちゃん
- 一宮中学校吹奏楽団
- 洲本吹奏楽団
- 和太鼓「志童」
- フルート&ばらキーサックスドラム
- 趙昌徳
- ハッピースマイル
- クーハイハラウオレイイリマラニハーオーラパカヒコ
- 古事記ノイエカンパニー
- オオツエ
- 楽鳥風月オカリナ
- ミチコ
- 一宮民謡同好会
食のコーナーの出店店舗(昨年)
- きっさうおえ:お弁当2種類(各20個~30個)、かき氷
- 夢楽舟:たこ焼き(100食)
- BRASSERIE ASHIYA Becchii37:キューバサンド50個、ローストビーフチラシ40個、クレープ、ソフトドリンク
- maaru factory:バームクーヘン500個
- SHIMA DELI お弁当(350個~400個)
- 創作 うどん家 ぜん丸:お弁当40個、太巻きずし30個
- リベラルキッチンカーロングポテト専門店:ロングポテト、ドリンク
なお、伊弉諾神宮は、最古の書物の古事記・日本書紀に創祀の記載がある日本最古の神社です。日本神話の国生みゆかりの地です。国生み神話に登場する伊弉諾尊と伊弉冉尊の二神をお祀りします。
「神宮」と名乗る全国23社の1社です。神格は一品の極位で社格は官幣大社です。淡路国一宮です。本殿と拝殿、鳥居と表神門、陽の道しるべ、夫婦大楠、放生の神池と神秘的な場所があります。
詳細・基本情報
- 開催日時:2024年9月23日(月祝)開場16:00~、開演16:05~
- 開催場所:伊弉諾神宮 特設舞台(雨天時は拝殿)
- 前売券:特別A席6,000円、特別B席4,500円、一般席2,000円
- お問合せ:0799-70-1010(実行委員会)
- 住所:〒656-1521 兵庫県淡路市多賀740
- 電話:0799-80-5001
- 公式ホームページ:https://kuniuminoshima.jp/
- 駐車場:無料(神社横駐車場25台、神社奥駐車場50台)
- アクセス:神戸淡路鳴門自動車道 津名一宮ICから車で約10分
三大神話について
日本最古の書物「古事記」と「日本書紀」に記載されている「神代」の伝承を「神話」と呼ぶようになったのは、明治時代に入ってからになります。全国に神代から伝わる数多くの伝承の中で、淡路島を舞台とする「国生み神話」、高千穂への天孫降臨を伝える「日向神話」、国譲り神話などの「出雲神話」はその中核にあたる三大神話といえます。
神代に始まる日本民族の「祈りの儀式」は、天岩戸に籠られた天照皇大御神が、神々の合議と叡智によって、再び太陽神として蘇という「神人和楽」の共生社会実現げの「祈りの心」の原点を伝えています。
その儀式の中心となるのは、天鈿女命が神憑りして舞踊を披露した神芸で、これが「御神楽」という神事の原型となりました。
伊弉諾神宮は、皇統の祖神である天照皇大御神をはじめ神々の大御祖神にあたる伊弉諾尊・伊弉冉尊をご祭神として、記紀に最古創祀の伝承を記す根源的な神社であります。
淡路島の「国生み神話」と「日向神話」・「出雲神話」は、古代伝承を代表する「三大神話」と云えます。その所縁深い高千穂神社の「高千穂神楽」、出雲神社の「出雲神楽」を招き、「国生み創生神楽」との共演奉納行事も、第十三回を迎えることになりました。
中国武漢発のコロナウイルス感染拡大により、本年は趣を異にしての開催形式となりましたが、日本書紀編纂千三百年の記念すべき年を奉祝すると共に、疫難除災と病魔退散を祈願し、神々のご加護により萬民安泰に向いますことを祈願いたしたく存じます。
伊弉諾神宮
国生み神話 淡路島の国土創世
日本の国生みを伝える神話です。あらすじは以下の通りとなります。「イザナギ」と「イザナミ」の二神が、日本の国土創世のために遣わされました。「天の橋」に立って「天の沼矛」で混沌をかき混ぜました。矛を上げると矛の先より滴が落ちました。一滴から於能凝呂島(おのごろじま)という島ができました。
「イザナギ」と「イザナミ」は於能凝呂島に降り立ち、結婚して次々と島を生み出しました。最初に生まれたのが淡路島です。続いて四国、隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、最後に本州を生みました。八つの島を合わせて大八島国といわれています。
日向神話 高千穂の天孫降臨
天孫降臨を伝える神話です。あらすじは以下の通りとなります。アマテラスオオミカミは、天孫のニニギノミコトに、豊葦原水穂国(瑞穂の国で日本の美称)を高天原(天界)のように素晴らしい国にするために、天降るように命じました。
ニニギノミコトは、三種の神器である八咫の鏡、八坂瓊曲玉、草薙剣を授けられました。三種の神器や神々を従えて、高天原から地上へと向かうため、天の浮橋から浮島に降りて、筑紫の日向地方の高千穂に降臨したといわれています。
国譲り神話 出雲神話
大国主大神が葦原中国を天照大神に献上した神話です。あらすじは以下の通りとなります。高天原(天界)を治める天照大御神は、豊葦原水穂国(瑞穂の国で日本の美称)を納める大国主神に、子孫に統治権を譲渡するよう要求しました。
地上に使者を派遣しましたが、2度とも失敗しました。3度目の使者を派遣しました。大国主神は「息子が答える」と事代主神に判断を委ねました。大国主神の長男の事代主神は「奉献してください」と隠れてしましました。次男は反対するも力比べに敗れてしまいました。
大国主神は「異存はありません。国を譲る代わりに住居として立派な御殿を建ててください」と国譲りをされました。望み通り出雲国に立派な御殿を建てられました。御殿が現在の出雲大社といわれています。
神楽について
神楽は、神社などの祭礼で神に奉納するために奏でられる歌や踊りなどの歌舞のことです。「神楽(かぐら)」の語源は「神座(かみくら)」が転じたとされています。神座は、神様を迎えて神人一体となる宴の場です。神座で、鎮魂招魂、五穀豊穣、厄災払拭、豊作御礼のために歌舞が行われていました。神楽は日本最古の芸能といえるでしょう。
神楽は、日本各地の風土に合わせて、地域の歴史や文化を背景に伝承され継承されています。地域の氏神様に奉納される神事として行われています。現在では神社の祭事のみならず、催事や祝事に欠かせない郷土芸能として親しまれています。
神楽の起源
神楽の起源は、古事記と日本書紀に記載されている「岩戸隠れの段」の歌舞とされています。天岩戸と呼ばれる洞窟に隠れた天照大神を誘い出すために、アマノウズメが岩戸前で舞った有名な神話です。
神楽の種類
神楽の種類は、主に宮中の御神楽と、民間の里神楽に分けられています。御神楽は、毎年12月中旬に宮内庁の楽師により宮中賢所の前庭で行なわれます。里神楽は、巫女神楽や 獅子神楽など様々な形態があります。